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実は最初のうちはまったく乗れなかった。森が舞台なので背景の情報量が膨大。最近の日本のアニメは、背景を写実的に描きながら実写映像のようにぼかす演出が流行りだ。それに慣れていたため、背景も絵画的・平面的にビッシリ描き込むスタイルを情報として処理しきれず、うんざりしてしまったのだ。
ちなみに今年CDというブツを買ったのは、クイーンの『グレイテスト・ヒッツ・イン・ジャパン』とクイーン+アダム・ランバートの『ライヴ・アラウンド・ザ・ワールド』のみ(三上ちさこのニューアルバムも買う予定)。もうはや私の中でCDというメディアは完全に過去のものになってしまった。
ただ『魔法少女まどか☆マギカ』に関して言うなら、あれはかなり確信犯的な萌えキャラ造形だろうと思う。いい歳したオッさんがとても大っぴらに見ることはできないこの絵柄と、あのハードで残酷な物語のギャップは、明らかに狙ったもののはずだ。
そんな女性キャラばかり見させられているせいで、先日数十年ぶりに見直した『AKIRA』で、アニオタにまったく媚びたところのないケイの造形が妙に新鮮に見えた。ただ彼女は彼女で、鉄雄よりもがっしりとした肩幅が妙な萌え要素に…あ、いや何でもない。
京都アニメーションの作品が、今の日本映画において最高レベルの芸術に達していることは議論の余地がない。ただねえ…そんな私ですら、あの「萌え系女性キャラの造形」には、いまだにそれなりの抵抗があるわけですよ。
それを性的消費とか何とかいう言葉ではあまり語りたくはないのだが、正直私もこのアニメの女性描写については、いろいろ問題を感じている。「このアニメの」と言うよりも、「この作品もまた日本のアニメの類型的キャラ造形から逃れられないのか」という問題ね。