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どの記録にも誰の記憶にも無い君を描いている。
確かにあのとき夕暮れに笑った君を描いている。
描いている。
描いている。
日々曖昧になっていく君を描いている。日々鮮やかになっていく君を描いている。
描いている。
描いている。
描いている。
伝承の食い違いの理由は、あまりにも悲しいものだった。彼は失うことを恐れ、得ることを拒んだのだ。決して人間を嫌ったわけではない。むしろ愛しているからこそ、失うことに耐えられなくなったのだ。……ならば、私の行動は彼を苦しめるだけだったのかもしれない。
───黄ばんだボロボロの手記