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追悼坂本龍一。『戦場のメリークリスマス』で坂本はインドネシア風音楽を、フランス印象派音楽の筆致で書いた。フランスがアジアやアフリカで振るった覇権主義的植民地支配を踏襲した日本のアジア侵攻に対する批判を、そこに込めたのだ。「支配」を描き続けた大島渚映画への正しい音楽的回答と言える。
『RRR』。①行為・行動といった視覚的要素以外の潔癖なまでの排除②巨細にわたる視点の変化③モノと空間を武闘に活かす目覚ましい発想。以上3点は『バーフバリ』を継承。異同は、歌唱と舞踏を有機的に使い民衆を動かす劇に昇華していく点。私憤と義憤の交替でバディ映画を熱く成形するドラマティクス。
『ウルフウォーカー』。スリープウォーカー(夢遊病者)に由来するタイトル。夢の時間に神話的な想像力が起動するんですな。色んな場面で人物の姿が「円」に収斂していきます。人が自然の円環に連なるイコンに変容していく映像が、ジブリとは別のベクトルでアニメを作ることの必然性を証し立てる傑作。