「――ああ、遅くなったかな？」
「推理というか、可能性の話だけど」 {アンネリース様の閃き} 個室を勘違いした遊馬様と遊馬様の突然の訪問を受けた白雪様は、お互いにお互いを傷つけあってしまったのではないか？
「……あ。そういえばね、」 {アンネリース様の証言} 遊馬様に声をかけたところ、逃げるように去っていってしまった。暫くすると遊馬様の向かった方向から部屋の扉が開く音が聞こえ、自室に帰ったものだと思った。
「あのさ。誰が、まではわかんないけど……」 ｛アンネリース様の証言｝ 倉庫の棚は自分でギリギリ上段に物が置ける高さであった。自分以下の身長の者は、脚立を使用しなければ仕掛けを設置することも難しいだろう。
「……ああ、お前達自身が選んでくれ。それでいいんだ。……俺はずっと【希望】のもとで、"君の目覚めを待っている"から」
「……お疲れ様、それと、ありがとう。手間、かけてごめんな」
「……悪いけど、身に覚えのないことでさ」 コトダマ✧終日様の反論 「ここがプログラムの中ならさ、名簿のひとつやふたつ、いくらでも修正できるだろ。……それに、未来機関の職員は処刑された。プログラムの終了条件は満たしたんじゃないか？」
「……心当たりか。そうだな……」 コトダマ12✧終日様の証言 「停電の数時間前、家庭科室に入る蒼生を見かけたな。……手に何かを持ってたみたいだけど、……俺が見た場所からは何かは見えなかったよ」
「あ～……やっぱ水はいいな……」
