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「heavy rain6」
重い雨なら俺が終わらしてやる
英雄なら、そう言わなきゃなあ
友よ静かに眠れ
あんたが好きだった雨は
あんたの言うように子守唄のようだ
いつか景品の缶コーヒー
持っていくからさ
またな
またいつか!
#詩
「drama」
僕にとって恋物語は
テレビドラマだろう
テレビを消せば消え
DVDをポテチで見るものだろう
僕のdramaはただ
見果てぬ夢に向かって
坂道を登り
自分の心臓が速まる音を聴くだけの
メトロノームなだけだ
女の名前も忘れちまった
#詩
「無言の愛とぬくもり」
愛する動物
触れあうと
いつも
いつか
時がさかのぼる
母さんにいだかれた時
父さんになでられた時
幼児が幼児に手を繋ぎ触れた時
さかのぼる
さかのぼる時
懐かしい夏休み冬休み
さよなら
またね
またいつか
#詩
恋人の遺品を整理する
ごめんなさい
君がいると新しい人が入れなくなるから
堪忍ね
歌ってわかったよ
窮屈なんだよ
もう
やっとわかった
敬意を払えないやつや
器の違いがわからんやつは嫌いだ
勝手に彷徨えばいい
「誇りを取り戻す」
覚悟しろよ
歌を取り戻した俺は無敵だ
#詩
「背中合わせ、二章」
前も同じ詩書いたよ、うん
前世?
そこまで遠くはないけど
背中合わせだから、見えないけど
顔は見えないけど見える
そこにいるけど
話しかけはしない
なぜってそれだけでいいし
いてくれるだけで
存在してくれるだけで
私を知ってくれただけで
ありがとなんだ
汚れてた台所を布巾で磨く
心の余裕をくれた哀しみの声
あなたの歌
自分の写メを見るとがっかりする
もう少し若かったらな
深夜の仕事終わりから
朝社員が出勤するまでの間は
大切な時間
もう寝たかな
寝てほしい
身体壊さないでね
「あり得ない夢」
涙拭き
ずっと傍で泣いて
「口紅」
たどたどしく
おずおずと
紅い唇になんとか
言葉をつなげるも
口紅からはかれる吐息に
どぎまぎして
そわそわするばかりで
憂いに満ちた瞳ばかりに
いろいろと奪われてしまって
なかなか言い出せない
挨拶さえ
はばかれる
年齢を奪われて
少年になって
言えない言葉
「人魚謳歌」
歌を愛する人魚が謳う歌は
歌を愛するが故に
歌を愛する人魚が謳う歌は
美しいが故に
愛される人魚はひどく愛される
パールのような輝きと
オパールのような艶めきと
奏でる曲線美と
想い名を呼び果てる叫ぶ火と
立ち塞がる夢幻の美に
旅人は石化する
#詩