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木屑審神者の最初のイメージ絵が見つかったので、イメージイラスト書き直しです。
これが今年最後の絵になりそう…
皆様、来年もどうか宜しくお願い致します。
「おはようございます、薬研君。お腹空いてるよね? スクランブルエッグは食べられるかな?」
髪を後ろで纏め、眼鏡を掛けた女性は薬研に笑いかけた。
「……すまん、判らない」
「えーと、洋風炒り卵だよ」
いや、食事そのものが判らないんだ、と口に出さずに苦笑した。(『マナーハウスにて』)
そのひとが、南天のような赤い瞳で。
自分をじっと見て、ふわりと微笑んで。
「ぬしさま。」と。
柔らかい声で語りかけて来たのだから、もう自分が男だとかいい年したおじさんだとか。
……ただの人間だとか。
そんなことを通り過ぎて、心の真々中を射抜かれてしまったのだ。(『片恋』)