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「夜桜選手、立ち上がりから気迫溢れるコンビネーションッ!…あぁッ!柊選手あっという間にロープまで押し込められる!左右の強打の餌食にされる柊選手ッ…マウスピースが零れそうだァ!」
「おっとッ!?夜桜選手、柊選手のマウスピースを押し込むゥ!これは、まだ倒さない宣言なのかァッ!?」 https://t.co/Ayx2NB8Zfk
「ミトリ選手、組み付いて…膝ァ!たまらずグラついた戸村選手の首に手を回して…膝ァ!ムエタイ仕込みのアイドルボクサー、容赦ない膝を戸村選手に叩き込んでいくゥ!…おぉっと!?そこは袋小路ぃ、追い詰めたその先でまた…膝ァ!!戸村選手、口から大量の液体が零れたァ!大ダメージだァ!!」 https://t.co/GTWii54ADG
「やめてください…ここでやめたら今までの努力が無駄になります…」
コーチの言葉に蛍ははっきりと返していく。
「確かに今回十二分に対策はしてきました…でも、結果はこの様です…でも、まだ折れないって遥さんが一番わかっていると思うので…それに応えないと失礼でしょう…?」 https://t.co/8uVeNGrqsA
不規則に曲がる、高速の拳が地下アイドルの顔を蹂躙していく。背には既に退路は無く、必死に腕を上げて防ごうとするも、隙間を縫って衝撃が飛んでくる。
(顔…っ。また、顔…っ)
顔は打たれ慣れたつもりだったが、心はもう顔への被弾を拒絶していた。だが、この女のボディを貰うのはもっと嫌だった。
「ふぶぇッ、うぶぅッ」
強打を顔にぶち込まれても、腹を突き上げられても、意地だけで拳を振るい続けてきた妖夢だが、今や気合だけで拳を構え、血反吐を散らすサンドバッグになっていた。
「口のもの、出すの手伝ってあげるッ」
腰の回転が加わった拳が、妖夢の身体を持ち上げんと鳩尾を穿ち上げた。