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『大奥』16巻。
前巻のラストで落ちた爆弾は、大奥らしい展開で処理され隠蔽される。とはいえ不発弾か時限爆弾である事に間違いないけど。
家茂と和宮との交流を描きながら、事態はゆっくり動いていく。ただし大奥の中ではの話。
この見せ方の巧さが後々効いてくるんだろうなー。
『大奥』14巻。
歴史の転換期にもがく二人の女性。
家定は治済家斉家慶と続いた歪んだ家系の負の遺産に悩まされるも、大奥の存在で自身を取り戻す。
その場所を作ってくれた阿部正弘は、復活しつつある男社会の中で孤軍奮闘。
現代にもある女性の苦悩を真摯に描けるのは、女性作家ならではだろうな。
『大奥』11巻。
史実では11代家斉は55人も子を成した。男女逆転社会でこれを作者はどう成立させたか。
そして、対赤面疱瘡の意志は大奥を追われた黒木や伊兵衛に継がれ、再起を目指す。歴史ifとしてなんと骨太か。
さらに、将軍の母治済のモンスターっぷりが凄まじい。
とんでもない物語だよ。
『大奥』5巻。
元禄期の華やかな舞台を背景に、権謀術数入り乱れる大奥。それは、綱吉に子を成させる役割のみを押し付けるエゴのぶつかり合いでもあった。
生類憐れみの令や赤穂浪士の討ち入りの見事な新設定を通して、暗愚と呼ばれた将軍の哀しい姿が浮かび上がる。
凄い。
小学生の頃読んだ『手品師の帽子』が忘れられなくて、高校生の時本屋をはしごして文庫本を見つけた思い出があります。
まだ持ってる筈。
素晴らしい作品をありがとうございました。 https://t.co/vRNocyLZsn