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「雪道」
北の街。旧市街。溶けた雪が僕の歩行を妨げる。わき道を子供が走り抜ける。僕は腰を落として慎重に歩く。時折大きな音を立てて雪が落ちる。その度に僕は止まる。そして呼吸を整えて再び歩きだす。
「見返り雀」
海沿いのショッピングモールでよく肥えたスズメを見つけた。スズメは鋭い目で何処かを見ていた。飛び立つ先を見ているのか、手前を横切ったしなやかな異性に心を引かれたのか。
きっとスズメにとって世界はシンプルで、目の前に広がる大地は自由なる狩場だろう。
続く