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『カラミティ』本作には輪郭がない。大自然も、そのなかで生きる人々も、初めからそこにあるかの様に融和している。しかしそれは、コミュニティで生きる厳しさが、大自然の厳しさと等価であるという表現でもある。だからこそ、西部開拓史の雄大な光景が、少女が自らの人生を開拓していく様と重なるのだ
『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』青春学園モノ・ミステリーとして掛け値なしに面白いのがまず偉い。そこにアニメーションでしかできないギミックを採用し、最終的に全てのジャンル要素を「『クレヨンしんちゃん』ってどんな作品か?」という本質論と人生肯定に繋げてくる。見事すぎ
『竜とそばかすの姫』ネットとリアルの二面性ある地続き感は今風で、それをお得意のバーチャル世界と青春ドラマで見せる集大成的な見応え。主張の仕方が極端で、これネットの悪意というより監督の悪意なのではと思う部分もあるが、アニメーションと歌の圧倒的クオリティでねじ伏せる辺り議論を呼びそう
自分はるろ剣のファンではないけど、『The Final』観た後に『The Beginning』のこのポスター観ると滅茶苦茶ウンザリする時点で絶対ダメだったんだろうなというのは分かる
『ウルフウォーカー』鑑賞。版画と水彩、直線と曲線の対比によって、文明と自然の対立を感覚的に理解させる。要所要所で挿入される3D表現による匂いの視覚化や、コミックのようなフレーム表現など、アニメーションとして豊か。内容は先人たちの作品に比べると単純な気がするけど、表現としては楽しめた
『羅小黒戦記』鑑賞。久々に成功している劇場ファンタジーアニメをみた。みんな大好きジブリ系譜のビジュアルを下地に、日常と地続きな異世界モノ、多人数能力バトルモノをやってのける。世界観に対する説明はほぼ無いが、物語の中で自然と没入させてしまう。妖精と人間が共存する世界が確かに在った
『トイ・ストーリー4』鑑賞。今まで一貫して「おもちゃは遊んでくれる持ち主あってのもの」としてきたシリーズが、今回は持ち主のいない忘れられた「迷子」のおもちゃ達への救済と願いを描く。なるほど見事な補完だが……ちょっと待て。これ「4」だよね? にしては話の作りが雑すぎる。単純に巧くない
『アベンジャーズ エンドゲーム』鑑賞。11年間に渡り「ヒーロー」を描いたMCU。その大団円で贈られるのは、彼らと我々観客がこれまでの旅路で何を得てきたのか、そして次はどこに進むべきなのかを共に確認する極上の体験。21作品をも「人生のひととき」としてパーソナルなドラマに利用する構成に感服
『映画ドラえもん のび太の月面探査記』鑑賞。ドラえもん作品の根底にある「あんなこといいな」精神を、異説という題材を軸にした冒険譚の中で「想像力」の物語へと敷衍し、最後にはその最小単位としての「友情」へと収斂させる。テーマの扱い方は見事すぎるが、頭でっかちな印象が否めず納得感は薄い