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夫は売れない貧乏画家だった。貧しくとも、妻は孤高の芸術家たる夫を愛した。が、夫は絵が売れ出すと、コネ作り、根回し…簡単に俗物化していき…妻はそんな夫をひどく軽蔑する。――守るべき者があるからこそ、富や地位に拘泥してしまう気持ちもあったのではなかろうか…とか思ったけど、どうだろう?
「日本の男はみんな嘘つきで無節操だ。……」父親は娘が二十九歳になるまで結婚を許さなかった。が、刑務所から出たばかりの、とある男と知り合いになり、その壮絶な人生に感動し、泣いて娘の婿にした。ところが、男の語った苦労話は、刑務所で聞いた別の男の話だったのだ。実感というものの曖昧さ。
王女を白鳥に変えた魔女は、彼の母だった。心優しい彼は白鳥をこっそりかくまう。やがて母が亡くなる。魔法はその鳥獣が涙を流せば解けると知る。が、なぜか王女は涙を流さない。彼は王女を元の姿に戻すため、ある究極の行動に出る――私はいつまでも白鳥でいて、彼の背中にとまっていたかったのに……
篠笹の陰の顔ってどんな顔だと思う?成熟した大人の女性の笑顔が思い浮かぶ?じつは幼女の笑顔なんだ。しかもその幼女は妹なんだ。でもその幼女、じつは女子大生だったんだ。つまり幼女のような女子大生の妹の笑顔に癒される、現代のラノベやアニメのような昔の文豪小説なんだけど……って、違うか?
(わらわはクレオパトラ。髪切虫に転生した。ずっと髪切虫になりたかった。もしも髪切虫に生まれ変わったら、きっと素敵な恋をして、卵をたくさん産むって決めてたの。さあ、女王の頃自由にできなかった、恋を探しに行くわよ!)
「あ!お父様!髪切虫捕まえた!」
「お!珍しい色!標本にしよう!」
先天的音楽機能不全。これは俗に何と言うでしょう? 音楽のみならず、運動や方向など「あることに関して感覚が鈍い人」という意味で使われることもあります。答えが元ネタの小説のタイトルです。ところでいまは、イケボやカワボなら、先天的音楽機能不全はチャムポとなりえる時代?(……違う?)
戦争は悪いことだと思います。が、もしもナポレオンほどの権力を持ち、自分はまったく傷つかず、何もかもが意のままになるとしたら、はたして自分は戦争を起こさないと断言できるだろうか? 戦争で活躍する主人公にワクワクしたり、戦争のゲームがおもしろかったりすると、ふと、このことを思います。
一人のフラウがいた。夫が浮気者だった。フラウは声がかれるまで訴え続けた。夫は「それだけか」、フラウは口の中で「はい」。次の瞬間、夫はフラウの頬をスパン。そして女のところへ出かけて行った。フラウは思った。なんて男らしいの!以来フラウは文句一つ言わず、身も心も夫に捧げるようになった。
鹿狩りは残酷か? 狩りを楽しむのは動物の遺伝子にプログラムされた生存本能の一つだとしても? 本能を抑制し理性的に生きてこその人間か? 本能を捨てることは感情を捨てることにつながらないか? 人間も動物であるべきか? 人間は動物をやめるべきか? 人間性とはなんなのだろうか?