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《水城クーネル戦 紅元独白》
あからさまに漂う死の匂いの中、
不思議と俺は、男の表情から
殺意らしいものを感じとることができなかった。
山道で獣の子にでも会ったような
ささやかな感情しか其処には宿っていなかった。
自分たちが対等な存在でないと理解させられるには
十分すぎる態度だった。 https://t.co/zZeSycq2dC
大妖に赤子同然断殺された歴戦の剣士、里の長。
逃げ果せた葦の原。力なく跪く。
里だけが棄児の紅元、唯一の故郷であった。
刃を握れば土が赤く染まる。
(…否)
(亡き者には、この痛みすらないのだ)
暫時して、べには膝の土を払った。
敵より呪うべきは自らの無力と。
(第七/水城落司より) https://t.co/53k91smz67