//=time() ?>
マテ貝づくしのディナーコースを拾棄に配膳しながら、アブちゃんがふと思い出す。
「貝といえば!最近ウチの店に大量のホンビノス貝を格安で納入してくれる業者さんがいるのよ!コンノさんと同じくらい魚介類に詳しくてねぇ…あの人、何て言ったっけなぁ…よくある名前だったと思うんだけど…」
その頃、拾棄の面影を胸に、三島の水路に佇む男がいた。
木漏れ日に輝く清らかな川面に、笹舟を二つ浮かべる。
一つは流れに乗って軽やかに運ばれていき、もう一つは途中で裏返り深い底へと沈んでいった。
「こんの…」
日差しの眩しさにうずくまり瞳を閉じても、光の残像が消えることはなかった。