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ヒロキ@読書垢さんのイラストまとめ


年間400冊以上の小説を読み、時たまその感想・紹介をぽろぽろ呟く本の虫。上橋菜穂子氏の「精霊の守り人」に魅了され本好きに。森見登美彦氏を敬愛し、梨木香歩氏の「家守綺譚」を溺愛しています。どうぞよしなに。

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森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」

研究熱心な小学生のアオヤマ君の住む町に突如ペンギンが現れた。不思議な力を持つ歯科医院のお姉さん、ペンギン、世界の果て。アオヤマ君は同級生の仲間と共に大きな謎へと挑みます。少年のひと夏の冒険と恋を描いた、爽やかで不可思議な一冊。

◯泣くな、少年○

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綿矢りさ「蹴りたい背中」

周りを蔑み孤独を謳歌しつつも、人に惹かれ繋がりを断ち切れない主人公の姿を描く本作。瑞々しい感性で、女子高生の繊細な感情の機微を丁寧に掬い上げ、ぐちゃぐちゃで痛々しい心情を鮮烈に描く一冊。

○さびしさは鳴る。耳が痛くなるほど高く澄んだ鈴の音で鳴り響いて◯

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小川糸「ライオンのおやつ」

余命を告げられた主人公が瀬戸内のホスピスで過ごす、最後の日々を描く本作。穏やかな日々の中で死に向き合う登場人物達の姿に心打たれます。読後心がふっと軽くなり前へと向かう、そんな素敵な一冊。

○不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、人生はやがて光輝く○

9 294

住野よる「よるのばけもの」

夜になると化け物になる主人公は、夜の学校でクラスメイトの女の子と出会う。そこから“夜休み”を共に過ごす2人の奇妙な関係が始まった。いじめをテーマに、普通とは自分とは何か、強く問い掛けてきて心の奥深くを揺さぶる一冊。

○不思議が不思議なまま不思議で大好き○

10 328

恩田陸「蛇行する川のほとり」

殺人事件、不慮の事故…高校生の少女達の一夏の出来事を綴った物語。不穏な空気を根底に敷き、その上に描かれる少女の儚さや脆さ。繊細な感情の機微の描写に唸らされる。残酷で、それでいて美しい一冊。

○好きなものを叩き壊さないためには、自分の手を壊すしかない○

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川上未映子「あこがれ」

小学6年生、片親同士の麦彦とヘガティー。二人が少しだけ大人になる様と、少し変わった"あこがれ"を描く本作。透明で瑞々しい心の機微の描写が堪らない。そしてそこに含まれるほろ苦さが、絶妙な味わいを生む一冊。

◯肩くむとね一人で立ってるよりちょっと楽になるんだよ◯

6 196

大島真寿美「渦」

人形浄瑠璃の作者として生きた近松半二の生涯を描く本作。浄瑠璃に真摯に向き合う人々、その凄まじい熱量に圧倒された。活気が肌に伝わるような描写が、小気味よく物語を進めます。力強く心を揺さぶられた一冊。

◯人はいったいいくつの叶わぬ夢を抱えてしんでいくものなのだろう○

7 193

大島真寿美「チョコリエッタ」

進路希望に『犬になりたい』と書く主人公。母を、そして愛犬をも亡くした彼女の一夏を切り取る。カメラ、旅行、映画研究部。夏の風を感じるような、繊細な情景描写が堪らない。軽やかな筆致で十代の複雑な心の機微を描く、瑞々しい一冊。

○私はチョコリエッタ。うそ○

5 196

雪舟えま「バージンパンケーキ国分寺」

舞台は曇りの日にしか現れないパンケーキ屋。魔法のような料理を生み出す店主、高校生、雲の写真家…魅力的な登場人物の過去と現在の物語。不思議な世界観で、歌人である作者の言葉選びが光ります。

◯宇宙なんかそれぞれ、信じたいように信じてればいいんよ◯

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住野よる「か「」く「」し「」ご「」と「」
少し不思議な力を持った5人の高校生が交互に語り手となり物語は紡がれる。繊細で時に激しく揺れ動く思春期特有の心の機微を丁寧に描く。青春を謳歌する登場人物達の姿は眩しく微笑ましい。遊び心のある凝った表装で、じんわり心が温まる素晴らしい読後感。

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