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絵本作家・ジョージア映画祭主宰/岩波ホールで長く世界の映画の紹介に携わる。絵本は「パシュラル先生」(産経児童出版文化賞入賞)、「フランチェスコ」(ユニセフ国際絵本画家最優秀賞)他。ジョージア関係の著作もある。2022年ジョージアより文化功労賞を授与される。ジョージア映画祭2024は8/31から、渋谷・ユーロスペースで。

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ジョージア大使館のレジャヴァ大使とゴギナシヴィリ博士の自国を知ってほしいという思いは熱い。そして二人の行動力も凄い。ジョージア人の民族魂を感じる。私にはとても真似できないことだが、彼らが駿馬ならばロバとなって後を辿ろうか。ご出版おめでとうございます。

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ブレヒト「子供の十字軍」の絵を描いていて思う。この本は今は古本のみ。昔、ブラッドベリ「華氏451度」をSFとして読んだが現実になった。焚書ではないが近所の本屋はなくなり、電車にのって行っても文学、人文系は少なくその多くが絶版。本は「燃えるゴミ」へ。底知れぬ時代の恐怖を感じている。

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3:ギオルギ・シェンゲラヤ監督の「ピロスマニ」(1969)が岩波ホールで公開されたのは1978年秋。ピロスマニとは今やジョージア人が誇りとする独学の画家ニコ・ピロスマニ(1862?~1918)のこと。彼の放浪の人生と芸術を清冽に描いた作品である。画家はこの国の民族の魂を象徴するといわれる。

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現在、シグナギ国立博物館で開かれている私の絵の展覧会が、7月から同時にトビリシ駅近くのピロスマニ・ミュージアムでも開かれ、その後、全国に巡回されるという。複製だからできること。関係者に心から感謝したい。行かれないもどかしさはあるが、私は日本でジョージア映画祭2022の準備に専念。

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2:不思議な経験だった。早朝、少女のいる風景が心に現れて、今日はこの絵を描けばよいと思う。考えることはなかった。楽譜から生まれた少女、星の暮らし、鳥の王と魚の女王、得体のしれない魔物、七つの冒険の旅、虹の剣、説明できないイメージの羅列だが、いつか絵本という完成形になるのだろうか。

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1:これまでも1,2枚使ったが、朝、眼が覚めて心にある風景をそのまま絵にしてきた。途中、それが物語であることに気づき、昨日最後の絵を描いた。全22枚。楽譜から生まれた少女が音楽の星を脅かす魔物とたたかう話。今にして魔物とは何か。それはコロナ禍か、私という人間に内在する悪しき思いなのか。

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2009年、久しぶりのジョージア。街には前年のロシアとの戦いや独立後の混乱の爪痕が残る。人々の表情に「世界よ、おまえは何者か?なぜ私たちをふり廻すのか?おまえを信じる者みなを、なぜ、こんなに泣かせるのか?」(「虎皮の騎士」袋一平訳)という言葉が心に浮かぶ。今、私たちにこの言葉が重い。

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「人々の一人一人の心の底に静かな泉が鳴りひびいて、人間の存在の一つ一つが何ものによっても粉砕されない時が、そんな調和がいつかは地上に訪れてくるのを、僕は随分昔から夢みていたような気がする」原民喜の遺作「心願の国」の一節。ピロスマニもこのような思いでいたのではなかろうか。

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映画の仕事に関わるなか、ほどかれたフィルム(プリント)が描く曲線の美しさに魅せられた。私の描く線はその影響を受けていると思う。質と弾力によって、きつく巻かれた円型から放たれた究極のフォルム。そんな線で絵を構成することもある。この曲線はどの映画のプリントにしようと考えるのは楽しい。

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