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彼女は煙草を吸うとき、何故か少しだけ笑う。
最初は妙な女だと思っていた。
それがここではないどこかを思い出していたのだと知ってからは、僕も火を点けるたびにそんなことがあったな、と反芻するようになった。
五年前のことだ。彼女とはもう連絡をとっていない。
2020年9月21日に青海・東京ビッグサイト 青海展示棟A・Bホールで開催予定のイベント「COMITIA133」へサークル「覚醒キマリズム」で申し込みました。
たとえばひとり入った喫煙室に、消し忘れた煙草の煙をみつけた時。
もしかしたらあの人がいたのかもしれない……なんて、あるはずもない妄想をひとつ加えて吸う煙草の味は、いつもより少しだけ甘くて、後味が悪い。