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「23歳。」
言い合って言い合って、
理解しようとする。
嫌われるのが怖かった17歳に比べ、
23歳が一番率直に話をしたように思う。
もう数年経てば、
僕は対話によってではなく、
人をただ見ることで理解しようとするようになる。
「思い出。」
傷ついたら傷のなめあいが欲しくなる。
だけどそれは一晩で終えないといけない。
ぼんやりと何年もやってしまっては、
傷のなめあいこそがアイデンティティになって
もうどこにも戻れない。
「さっきの続き。」
マンガだとかっこよく描いてしまうが、
現実はただ僕がいきなり怒って
先輩がびっくりして泣いて
気まずくなっただけだ。
ろくでもない。
でもそれが僕の大学生活だった。
「幼なじみたち。」
僕にも幼なじみはいたが既に故人のためもう話は出来ない。
マキタとオータニがそんな話をしたかどうかはわからないが、きっとしたと思う。
ちゃんとしなきゃいけないことは、
やっぱりその時ちゃんとしなくてはいけないと
今も僕は思う。
「その日。」
今もあるJR同志社前駅のローソンで先輩を拾って、
ただただ何もない田園を走って
でもどこにも行くところはなくて
僕の下宿で特に面白い話もせず
夜中までぼんやりとしていた、
その日。