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小さな道を抜けると、一人の少女と1匹の猫がいた。まるで映画のワンシーンさながらで、水溜りの反射した光が猫と少女を差す。
俺は、聞き耳を立てて彼女の話を聞く。
「あなたは亡くなったあの子みたいだね」
彼女のバッグには今はもうこの世にいないと思われる猫のストラップが付いていた。
文化祭の演劇前。紅葉がちらつく中、キャストである俺の彼女がいなくなってしまって、無我夢中で探した。そして校舎裏で彼女を見つける。
「ねぇ、どうしてここが分かったの?」
そう訪ねてくる彼女の声は弱々しく今にも泣いてしまいそうだ。
「だって、一年前俺がお前に告白した場所だからだよ」