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北野武の『キッズ・リターン』は、理屈抜きで素直に受け入れるべきで、穿った見方をするのは野暮ったい。
ギリギリの所で助かった二人には未来があって然るべきだ。
台詞通り、始まってもいない物語には無限の″あした″がある。
僕はそれを夢想しニヤニヤするのだ。
監督は想像の余白を残してくれた。
テリー・ギリアムは『バロン』で山師に完全に騙された。『未来世紀ブラジル』のゴタゴタのあとに待ち構えていた悪夢である。
『バロン』は興行的には失敗作とされているが、映画としての評価は高い。ホラ吹き男爵の話で、ホラ吹きに騙されたとはもはや喜劇的じゃないか。
ギリアムは開き直ったとさ。
フローリアン・ガレンベルガーの『コロニア』は、偏った思想が見えてしまう映画である。
『ジョン・ラーベ 〜南京のシンドラー〜』なんて映画を、時代考証無しに平気で撮ってしまう監督なのだ。
歴史上の″事件″を勧善懲悪で描いて良いのだろうか。
無垢を色に染めてしまう力が映画にはあると思う。