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1つ目のお話。
8歳の誕生日をむかえたフローラは、21本目のイチイの木の奥にある扉を通り、女王の誕生日パーティーの真っ只中へ…そこには異様な姿の子供たちがおり、フローラは暴力的な遊びに振りまわされます。
足に縛ってあるロープをほどこうとする小人の女の子に対して、
『そんなかわいい指先では結び目は解けないな、と思いながら、わたしは笑みを浮かべていると、結び目はほどけてしまった』
この一節に微笑ましさを感じずにはいられませんでした。小さなものって愛でずにはいられないものですね。
自己中心者であり続けた者の行く末は、やはり不幸な結末。
人としての賢さはなく、身勝手さや短気でカッとしやすい気性は透明になったことで顕著になっていく。
他人への思いやりや優しさがあったならもっと救いのある結末だっただろうに…。
心もかるく、身体もかるく
重さはみんな飛んでいけ
抱いても腕は疲れない
親の心が沈むだけ
こんな呪文をかけられたお姫さま。重さがなくてふわふわ浮いてしまう姿は微笑ましくもあるけど、心の軽さというのは不愉快で厄介。どんな真面目な話、悲しい話をしても、けらけらと笑い転げるしまつ…