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人体の急所に打撃を受けたにも関わらず、「あーくん?」と小首を傾げる珊底羅を心配させまいと「だ、大丈夫やで?」と微笑んでいる安底羅さんは友としての贔屓目を抜いてもすごいと思う。……顔は青いしじゃっかん涙目だけど。
「駄目……か?」
「そ、そこまでいうなら……」
ちいさきものは陥落した。よく見ろ、契約者の表情を!ほんとうに落ち込んでいるならばその言葉を言った瞬間に笑みを浮かべたりしない!契約者はちいさきものの肩を軽く押しながら店に入る。
俺がそれに気づくのだから当然姉様も気づいている。薙刀を持ち直し、俺たちは背を合わせ男に向き直った。
「一応、加勢してやろう。ただの猗にしては随分と手練のようだからな」
寝台が振動し、槐が苦痛により少しだけ顔を顰める。
槐の表情を見た俺は思わず立ち上がりまこらに怒りの言葉をぶつける。
「摩虎羅!槐が怪我人ってことはお前もわかっているだろう!?」
「俺チャンに茶番を見せて無駄な時間を過ごさせたんだからこれぐらいいいだろー?」
流石軍人というべきか、斬られた右肩を押さえて俺を睨み付けています。
俺は軽く刀を振って血を落とした後、彼女の前にしゃがみ込みます。そして怒りを隠さない薫子と反対に、ニヤッと笑った俺は告げました