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MIKI OHNOさんのイラストまとめ


和紙と樹脂で絵を描きます。

作品写真 instagram.com/miki_paperart/
作品販売 snailcat.square.site

ねこ専用アカウントは @ushiroatama9
miki-ohno.blogspot.com

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花は蝶はひらりと身をひるがえす刹那でいともたやすく世界を美で満たしている。
ヒトは今日も切ったり張ったり無駄ばかり。だらだらと長い生を過剰な醜さで満たす他に能が無い。私はせめて祈るように詫びるように、醜さの狭間でほかの生き物を賛美して描き続けたい。

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心に病を抱く人々は生への呪詛をTLに放流し、病をライフスタイルにまで昇華させて素敵な居場所をつくることにより、方方で共感と安堵をもたらしている。いわゆる病み垢は批判や揶揄の対照ではなく、その人道的な社会貢献度は大いに評価されるべきと皮肉抜きで感じている。

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フロイトみたいに何でもリビドー説へ帰する訳ではありませんが、心惹かれる質感に関してはつい原動力を想像します。半透明な氷の向こうに透けて見える果実の色彩とジューシーな予感に色気をおぼえるのは、冷たく閉ざされた部分に向けてこそ人間の性衝動が高められるからではないかと思います。

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喘息治療などの事情で北海道へ移住し、雪原で幼少期を過ごしました。都会へ戻った今でも無彩色の銀世界が凍結する季節になると、灯りや実りの暖色が心にぽつぽつと花開きます。

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働きさえすれば風雪をしのぐ屋根つきの建物で美味しいものを食べて眠れる私はとても恵まれていると思う。この幸運を他の生き物たち、ことさら猫に還元しなければ。

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眠る時に一番しあわせを感じます。見ず、聞かず、語らず、生きず、ひたすら闇に疲労を溶かし込む心地よさを味わえばよいから。寝る間を惜しんでなどという表現がありますが、私は起きる間を惜しんで寝ます。この分だと長生きしそうなので、猫のお世話に還元しようと思います。

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過ごしたい空間・食べたいお菓子・身につけたい服飾。いずれかにあてはまる絵を描きます。好きな色彩や感触と一体化したくて描く方は多い気がします。逆に、傷口へ塩を塗って病巣を吐き出すような毒を帯びた絵画も見られますが、視覚からの追体験が逆療法のごとく清々しいので、私は好んで鑑賞します。

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山中、草原、建物の屋上でもよい。高所で風にあたると、訪れる豊かな情報の渦に圧倒され立ちつくしてしまう。風の感触、音、匂い、温度、記憶、予想、遠く或いは近くで起きている快と不快。感覚器官の優れた鳥獣は更に忙しく感動し、道具を使わずに情報を共有しながら全身で生きているのだと思う。

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水辺で静かに眠っているのをこの世で一番幸せに感じるということは、私の心はすでに彼岸にあるのではないかと思います。負荷のない非生産性を積荷として、死に向かってゆうゆうと回遊しています。

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嘆いたり文句をたれるにも体力がいります。そんな力は全く残っていないので、疲れたら黙って点になるまでしゅーっと収縮します。消失点に近づいた頃、温かいお茶を淹れて猫を吸えば、点がじんわりふくらんで小さな花になります。私の中には香り高いお花畑があるから大丈夫。死ぬまで充分生きられる。

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