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薄く首を裂くメスは紛れもなく恐怖を煽ったけれど。 「そうして、強くなれるから」 それでも笑って。 「──それだけは、忘れないで」
「『私』であるより『僕』の方が、身軽なんだ。本来幾ら女を偽っても心から女になることは出来ないからね」 無理して高い声を出して疲れ切った喉から新しく放たれた声は、れっきとした『男』のものであった。
気付けば、空の中に居た。 慣れてない目に刺さる、眩しいほどの月明かりに包まれてゼノは落下していく。
額に銃を突きつける。逃がさないように、何時でも引き金を引けるように。
──目?
「ずっと前か、ら…………ぁ、い、して、……」
「夕影翠。──ゆうかげ、すい。趣味を否定されるとキレる、金だけ持って道徳観は置いてきた、面倒くさい爆弾魔のトゲトゲ金髪男でした」 淡々と、背徳者ちゃんは言った。
確信を持って、もかは引き金を引いた。
主催CSです。参考までによろしくお願いします。