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「生まれたばかりの初音ミク」は、絶対にこの絵姿でなければならなかった。無表情ではないが、何の表情かというとわからない。今にも動き出しそうで、でも永遠に静止しているかもしれない。彼岸と現し世の狭間の少女。これを息づかせることに、作り手と聴き手が最高度にシンクロナイズした。
このミクには、もう戻らない。いや違う。ユーザーのもとに訪れたミクは、みな最初はこの表情、この姿をしている。永遠に刻まれたかのようなこの微笑を深めさせ、動くのかどうかわからないその指にリズムを刻ませる、それがマスターの役割。そうして命を得たミクがいま、数千数万のミクとなっている。