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遠くの海は輝いて
この家は昏く草木に囲まれている
秘密の呪術がそこの匣を開けて
中から小さな骨が飛び出してきた
部屋の隅に居た小鬼が
齧りついている
読んでいた本は
紙魚が粗方食い尽くしてしまった
なぜかこうして微睡んでいるが
通りの信号機は赤いまま
世界の終わりを告げる
#詩
幽かな声を頼りに
あそこの竹藪でやっている祭りに行く
みな狐面をつけて
踊っている
踏切では
ずっと赤い点滅が消えないまま
片腕が何処かへ消えた
汽車が目の前を通りすぎる
消えた父は何処にいるのですか
悔恨と望郷と
春は夏を連れてきてから
そっと居間でお茶を飲んでいる
#詩