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目の前につけられた舟に、お邪魔しますねと言いながら絢星はゆっくりと乗ってくる。手を貸した方がいいものかと、おずおずと出された煙瀬の手は中途半端なところに漂っていて、絢星はおもわず笑ってしまう。
しかし蝦凪は「いいえ…」とそれに首を振り、足を動かしながら答える。
蝦凪「あそこで戦って学園が壊れてしまうと困るので、戦いつつこのまま森へ誘導します」
蝦凪の行動は学園を考慮した結果であり、人間を守るためには必要な行動でもあった。
それにあらあらと自分の頬に手を添えて、紫愛が言葉を返す。
紫愛「それはとても愚問だわ。人がいるだけで私達は傷ついているの、苦しんでいるの。それの何が平和だというの」
そうやってニコリと笑う紫愛の目は笑っておらず、どうしてもぞくりとした嫌な感触が離れない。
?「おや、もうほとんど集まっとるようじゃのぉ。すまん少し遅れてしまったわい…」
そう、申し訳なさそうに言うわりに、ややつり上がった目のおかげで笑っているように見える。空き教室の扉を後ろ手に閉めながら、元々教室にいた皆にニコニコと笑顔を向ける彼女は幽羅という名前を持つ。
そんな八雲を 平塚さんになんてことを、という目で凝視している刀を持った男は六狼だ。
少し気が障ったのか、長い髪と布とをひらり、と揺らした。