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映画「ジョーカー」ネタバレにうっかり遭遇しないうちにと、鑑賞。画面が美しいし音楽の使い方も粋。後味悪いってコメよく見かけたけど、それを踏まえて行けばそこまででもない。「主観はあくまで本人が作り上げたものである」ってのが隠れた主題?バットマンの出生譚に非ず、単体の作品という印象。
『サスペリア(2018)』小学生の私を恐怖のどん底に突き落とし、“青いアイリス”というフレーズ一つとオルゴールの音色だけしか記憶に残さなかった映画がリメイク。あえてストーリーの記憶がないことを楽しもうと事前に情報を入れずに向かう。…そもそも公開中は内容に言及出来ない、無用の心配でした。
既に会期末。町田市立国際版画美術館「ヨルク・シュマイサー 終わりなき旅」旅の成分を求めて鑑賞。朱と藍のコントラストに惹かれた直感は正しかった。ごく微量の恐怖が塗された幻視で身裡をかき混ぜられる羽目に至ったひととき。ルドンが好きで正方形が好きでコラージュ好きなら観念して訪問すべき。
タイの都会と街並み、道すがら出会う人々。物言わずとも穏やかな目で愛情を語る象。しょぼくれた中年男。くたびれた夫婦。タイ料理をガソリンに「ポップ・アイ」鑑賞。まとわりつくような湿度の雲重く垂れ込めるこの日が相応しかったのかも。
東海道線グリーン車で優雅に平塚市美術館へ「リアルのゆくえ」「浮世絵」鑑賞。高島野十郎の「蝋燭」に思いがけず相まみえて感涙、あの蝋燭の光は私の心にもあかりを灯す。五姓田義松に原田直次郎も展示がありリアルを水平に見られた。そっくりに描くのではなく更に昇華させることがリアルの真髄。
ミュシャ展 《ロシアの農奴制の廃止》*撮影許可作品
“解放”という語句が纏うべき光は、垂れ込める不安を象徴するかのような霧を切り裂く力はなく、白い大地に吸われるばかりという心象風景。
それはミュシャの厳密な色彩設計により、堅固たるものとして成立している。
国立新美術館開館10周年・チェコ文化年事業「ミュシャ展」
入館前からスメタナのMá Vlast「わが祖国」を聴きながら、見るものを青さに染め上げそうな「原故郷のスラブ民族」に対峙した際の感動は忘れ得ない。あえて情報を入れず赴いた鑑賞後に、芸術新潮でゆっくりと謎解きを楽しむ。
東京国立博物館 平成館
特別展「春日大社 千年の至宝」
記念イベントで南都楽所の演奏会「納曽利」拝見
神道育ちなので雅楽は身体に染みているものの知識はない、そういう前提でも楽しめた。何らかの自然のエネルギーが主題に見えたのはそう間違った答えではなく、龍の群れ飛ぶ様だったと知る。
上野の森美術館
デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~
撮影可能という形態に物申す!的な論調が散見されるけど、見方はその人の問題であり、額縁を記憶に残すのは大変なので私はありがたいです。
画家の本意ではない額縁、後付けの効果が生じているもの4選
この世界の片隅に@シネマイクスピアリ
終始あくまでも柔らかな筆致で、先の大戦が描かれていた。私が祖父母と父母に聞かされた、または、黙して語ってもらえることのなかった戦争が同行した娘に少しでも伝わったようで安堵。
冒頭のカバー曲「悲しくてやりきれない」は矢野顕子で再生される私。