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コウノ式妖怪藝術工房さんのイラストまとめ


妖怪造形家コウノ @kouno0521 の作品を紹介します。

昔より百物語と云ふことをすれば、かならずその座に不思議なる事ありといへり。いざこよひ語りて心見んーー。
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海中より、現れ出でる。
その声は未来を予言し、その姿は疫病を退ける。
異郷の神を思わせる、光り輝くその姿は、ありがたく、ありがたく。
対価を求めぬ善意ほど、警戒が必要であることも、忘れてしまいそうである。

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【アマビエ】
昔、肥後国のある役人が海上でアマビエと名乗る妖怪と出会った。その姿は光り輝き、鳥のような嘴を持ち、首から下は鱗で覆われ、足が三本あった。「これから6年は豊作が続くが、もし疫病が流行することがあれば、私の姿を描いた絵を人々に見せよ」と告げて去ったという。

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黒い波、黒い風。暗黒の航路を行く。
船乗りが恐れるのは、海に立ち上がる黒い壁。
明確な敵意はない。強大な存在による戯れにすぎない。
赤子の機嫌を伺うように接さなければならない。
立ち向かう術は無い。海そのものなのだから。

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【海坊主】
夜、急に海上に真っ黒な塊が現れて船を破壊し、船の主をさらっていくという。煙草の煙を嫌うので船内に用意しておくと良い。また、問答を仕掛けてくる場合もあり、「俺の姿は恐ろしいか」という問いに「世を渡ることほど恐ろしいことはない」と答えると消えて無くなるという。

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噛み付かれることはない。睨まれることもない。ただそこに居るだけである。
もしも出会ってしまったならば、自分より至らぬ者、劣る者と、ただ嘲えばよい。所詮は持たざる者である。
ただ、二度目に出会った時は、声を出してはならない。何も無い顔が明確な意思を持つ証である。

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【ぬっぺっぽう】
さまよう肉塊。死臭がするがその肉は霊薬で、食べると力を得ることが出来るという。かつて徳川家康の駿府城に迷い込んだことがあり、追い出された。後にぬっぺっぽうの来訪を知った学者はみすみす霊薬を逃したことを悔しがったという。

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【山男】(yama-otoko)
山中に住む大男の妖怪。山仕事を手伝ってくれる。お礼に金銭を渡そうとしても受け取らないが、酒を渡すと喜ぶという。

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【魍魎】(mouryou)
死体の肝を喰らう妖怪。三歳児くらいの大きさで赤黒く、目は赤く、耳は長く、髪が美しい。虎の像があると退散するという。

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【白蔵主】(haku-zousu)
狐の妖怪。僧に変化し狐狩りをする猟師を戒めた。その後、本物の僧を食い殺し、五十年間成りすまし続けるが、犬に正体を見破られ退治された。

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