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#剣マス
大石泉は上背もなく、初対面の剣士には軽んじられがちであった。
しかし彼女の後ろ姿を見た剣士は皆直ちにその評価を改めた。あの腰はただ者ではないというのだ。
それは無論彼女の腰に並ならぬ鍛錬を見出してのことであるが、年頃の泉はその言われようを嬉しくは思わなかったようである。
富永とKは長年連れ添ったバディなので富永はKが何に気付いたのか即理解するしKは富永が自分と同じ結論に達した事を確信しているので解説パートは発生せず、謎は自然な形で後編に引き継がれる。
漫画が上手い….…
アパートでも、レッスンスタジオでも、ステージでも、穂乃香ちゃんはアタシたちと居る時はいつも楽しそうだ。それは本当に素敵なことで、嬉しいことだ。
だけどいつか2人で競い合う時は、穂乃香ちゃんにあの頃みたいな真剣な顔をさせてみたい。
忍は時々そんなことを考える。
髪を結い上げる穂乃香ちゃんを見るのが、好きだ。
きっちりひっ詰められて行く髪と共に、優しく柔らかい横顔がきりりと引き締まっていくのを見るのが好きだ。
張り詰めた弓弦のように、緊張感のある美しさをまとって立つ姿が好きだ。
初めて出会った日から、アタシはずっと、その姿に見惚れている。