「ハロウィン!」薫の歓声。「まだ早いよ」フェアのチラシ、仮装した子供たち。「いいじゃん。お祝いごとだし」「ハロウィンってお祝い?」空が暗くなってきた。雲、いや、蝙蝠の群れ。「ハロウィン、おめでとう」口々に寿ぎながら魔女が飛ぶ。薫はどこだろう。私は無事に帰れるだろうか。

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「鏡よ鏡、世界でいちばん美しいのはだあれ?…あ、わかってるわかってる。いいから、そのまま映しといて。よろしくね」

「…で、王妃が白雪姫の生活を勝手に生中継して小銭稼ぎをしていたと?」
「はぁ。なにせ世界で一番美しい少女なんで、スパチャがバンバン飛びまして」
「スパチャ」

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【カケラ】

あなたを殺して分かった。あなたを殺しても、あなたは私の永遠にはならないと。
「あなたを永遠に失った」
その事実だけがこの手に残り、その辛さだけが存在している。
けれど、あなたを思い出す度に蘇る背徳感と罪悪感は、確かに心地好い。


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【11/14】「一次創作小説オンリー ink stork」に参加します。

サークル名:月食堂

少年、鉱石、星をテーマにした140字小説まとめ本や創作設定資料集があります。


https://t.co/AZeAFEzolU

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静岡文学マルシェ@ヒガクレ荘、明日開催です!少年、鉱石、星、寄宿舎などをテーマにした140字小説まとめ本があります https://t.co/d9ZZngWGnA

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むかーしむかし、気のいいたぬきが、この街に茶屋を開いた。しっぽと耳の見える女が給仕をして、たいそう繁盛した。それを聞いたきつねが真似をしたが、泥の団子と馬の小便、代金を払ってから化かされたのに気づくというありさま。誰も寄り付かなくなり、両軒とも潰れてしまったとさ。

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新月の夜、14人の男が警察署を占拠した。ウルフは現れない。三日月、バスに乗った子供たちが誘拐され、指が届いた。ウルフは現れない。上弦の月、銀行。十四日月、小学校。ウルフはまだ現れない。満月の夜、男たちは待ち構えている。その日、街じゅうの人たちが、狼の遠吠えをきいた。

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「幽霊?いるわけないじゃん」からからと、リカが笑う。「今まで死んだ人、どんだけいると思ってんの?霊、みっちり詰まりすぎでしょ」「…そうね」私は、頷く。リカの後ろで、まさに喰いあっている霊たちを見ながら。…見えないことは、ほんとうに幸いだ。私もいずれあれに参加するのか。

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【勝想】

負けて初めて、分かったことがある。
それは、自分の脆さ。
そして、勝利への渇望。
俺はこんなにも「勝ちたかった」んだと、初めて解った。
三人で競い合った、青いあの日。
二人は俺の事、見てくれてるかな。
お前らの分まで、闘うからな。


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君が風に揺れたスカートを後ろ手に押さえたとき、若い草木の匂いが駆け抜けたこと。日差しを一瞬だけ遮った白い雲が流れて、宇宙みたいな青空に散ったこと。遠い日の記憶なのに、この季節になると瞼の裏に焼き付いた影と共に浮かんでは、また消える。
  illust:

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2人で狭いベットで寝てたら、ある日、今日はソファで寝てよ。と言われた。イビキが煩かったりしたのかな?と思ったら、僕の香水の匂いが、シーツに染みてるから、彼氏にバレたくないのよ。と彼女は言った。その日、シーツを洗う彼女の後ろ姿を見ても、僕は抱きしめなかった。

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初めてハマったネトゲ。みんな親切で、中でもヒーラーのリンとはすぐに仲良くなった。個人チャットで盛り上がり、会う約束を。彼女は来ず、チャットで「ごめん」とだけ。翌日からログインできなくなった。実はもう7年も前にサービス終了していたらしい。あれは、ゲームの幽霊だったのか?

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九重奈都さん()の子お借りして
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久しぶりの一緒に通学。

制服が変わり、
髪型が変わり、
ひとつ下の幼なじみの子を
女の子という存在に変えるには
十分だった。

ずっと妹の様な存在だった。

僕は、いつから惚れていたんだろう。


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腐⚠️リョガ種/月寿

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最近140字小説も創作もしてなくて申し訳ないの気持ち、を図々しくビビニャス彰人くんに代弁してもらいました。

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「それじゃ、また」娘と婿、孫に手を振って、家に入る。次に帰ってくるのはお盆かな。妻とそんな話をして、ゆったりと椅子にかける。孫の相手は楽しいが、疲れる。『お父さんも、こっちへ来たら』そう言われた。が、とてもそんな気にはなれない。この齢で電脳化は、つらい。

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