【旅:83】

トレニア宅--
「...つまり、アセビの脳力で球体にしたこの子の時間は止まってる、と」
「そ。今普通に病院連れて行ったらそれこそどんな扱いを受けるか分からない。だからこのまましばらく待つ」
「例の最強姉貴?」
「Exactly」

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平行世界転送機。……この機械で、平行世界にわたしと同じ原子構造を再構築する。何人もの私が、いま、それぞれの時空で重要な任務を果たしている。……私自身がいる世界はとっくに平和で、何もやることがない。ただ、見ているだけ。がんばれ、私たち。

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美人の魔術師が呪文を書いた札を貼ると、ペンが勝手に動き出す。「これを貼れば、どんなものでも思いのまま」札を買った俺は、魔術師の額に手をのばし、ペタリ。魔術師はすぐに人形になって倒れてしまった。…よく見ると、背中に、もう一枚の札が。「残念でした!」奥の部屋から、本人が。

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フォロワー様1000人ありがとうございます!!
これからも小説、140字小説、漫画ともに頑張っていきますので、
フォロー&リツイートのほどよろしくお願いいたします🫡

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ホワイトデーに持ち物検査。慌てて机をのぞき込む。ない。助かったが、どうしよう。本命のお返しなのに。…幼なじみのアイツが持っていた。「持ち物検査あるって聞いたから、先に貰って隠しといたの。冴えてるでしょ?」そうだね、と頷く。くそ、お前にじゃないんだ。

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【旅:81】
「...何が目的だ...?」
イキシアの問に、飄々とアネモネは言う
「私の苦しみをあんたに味わわせる。それだけ。こんな感じで妹共を1人ずつ殺してくから」
アネモネの体がドロドロと溶け始める。彼女の脳力だ
「次は誰かな?」
アネモネは、床へ消えた

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『クエスト完了です』ようやくボスを倒して、帰路につく。「ログアウトさせてくれ」『申し訳ありません。現在短時間のメンテナンス中です。次のクエストは…』…チッ、と舌打ち。おれがこの世界で目をさましてから、もう1年近い。「現実世界」なんて、本当にあるのか。

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わーん。印刷できましたあ(泣)
「ぺらふぇす2023」参加します。
昨年度のtwitter140字小説集です。あんまり驚くような工夫はありませんが自分でよく書けたなあというのを集めました。
去年はいいなあ、と思って眺めていただけだったのに、参加できてとても嬉しいです。
郵送してきます! https://t.co/jltJzhhg5U

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「チョコレートの融点って、不思議なんだよ。…正しくテンパリングすると、人間の体温でスっと溶けて、口どけが良くなるの。…人間も、同じなんだよ。正しくテンパリングさえすれば…」彼女がチョコレートを差し出してくる。…手袋をした右手ではなく、左手で。「…ぜんぶ、食べてね」

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【恋色とお菓子頭】

とても甘くて幸せな気分になる
大切な人の体温に弱く、触れられただけで溶けてしまいそうになる
そして簡単に割れてしまう

私の想いを、恋心の形のチョコに隠して貴方に渡す

「義理だから」
これが精一杯
これがギリギリ、吐ける言葉

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妹は毎年たくさんのチョコレートを持って帰ってくる。友チョコの交換だというが、妹がチョコを持っていくところは見たことがない。…食べるのはほとんど俺だ。去年は長文の手紙、今年はなんとカミソリの刃。「まじで?ごめんねえ、お兄ちゃん」ハンサムな顔をした妹は、面白そうに笑った。

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【旅:77】
「まさかキミの方から来てくれるなんて...縁結びの神社に行ったかいがあったよ」
イキシアに言う。
「アネモネ...シクラムはどこだ」
「そういえばオンシジュームちゃん死んだんだってね。犯人について、私、詳しいよ?」
「質問に答えろ...!」

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【旅:74】
「姉さん、どうだった?」
シクラムとの通信を終えたイキシアにシャガが聞いた。
「思ったより情報なかった~。どうすっかな...」
「[棒]が近付けば反応するからさ、しらみ潰ししかないんじゃない?」

結局シャガの提案が採用された。

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IRIAM配信を毎日配信に戻そうかと思ってます!
平日は18時半〜19時半まで。
土日祝は11時〜12時まで。
体調によって時間とか変動ありです。

執筆のリハビリとして140字小説も書いてるよ!
毎日じゃないけどね💦

こんな私だけど、よろしくね✨

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「あけましておめでとう」おめでとうございます、と返して、首をかしげる。知らない、赤ら顔のおじさん。「お年玉。クリスマスは悪かったね。風邪引いててさ」なんのことだろう。たしかに、今年のクリスマスはプレゼントをもらえなかったが。…後で気づく。ポチ袋には、『サンタより』と。

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「あけまして、おめでとうございます」きれいな振り袖を着て、にこやかにあいさつ。……「はー、終わったぁ」スイッチを切ると、景色がかわって、普段着に戻る。「お疲れ様。おじいちゃんも喜んでたでしょ」「まあねぇ」電子マネーでお年玉ももらえたし。VR里帰りも、悪くはない。

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そろそろ、大掃除をしなくちゃ。まずはお風呂場から。自殺した女の霊が湯船につかっているのを、塩をぶち撒いて叩き出す。天井の板をはがして、節穴から下をのぞいていた黒い影を日干しして消す。玄関に居座る子供の霊を、強引に追い出して鍵をしめる。…まったく、毎年大変なんだから!

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まったく世も末だ。今じゃ神に仕える聖職者にもAIロボがいる。
俺の街にもAIロボのシスターがいるんだが、毎日欠かさずミサで祈って、メンテナンス以外の金を求めず、不眠不休で困ってる人たちを助けて回ってる。
きっと世界の終わりに神が救うのはあいつらの方だ。本当に世も末だ。

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やあ、こんばんは!…え?サンタクロースはどうしたのかって?それが、今年はカゼ引いて寝込んじゃってるんだ。あいつももうトシだからねえ。それで、俺たちがピンチヒッターってわけ。お礼なんかいいよ。それより、来年のハロウィンは、たっぷりお菓子を用意しておけよ。約束だぞ!

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