ジーク
「……じゃあ、行ってくる」
エルト
「大聖杯、取り戻せるといいですね」
ジーク
「ああ……正直、今なら出来る気しかしない
 これはあなたのお陰でもあるんだ、アヴェンジャー」
復讐鬼
「ああ。普段なら笑い飛ばしていた所だが
 今日は気分がいい」
ジーク
「なら良かった」 

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ジャネット
「次があるとは思えませんが
 今度は普通にやり取り出来る関係がいいですね」
ジャネット
「たとえばそう……頼れるお姉さんポジション的な」
二人
『それは本当にやめてほしい(人理の為に)』
ジャネット
「そこまで!?!?」 

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ジャネット
「じゃあ私も一緒に良いですか?」
ジーク
「ジャネット……?」
ジャネット
「失恋……とは違いますが、やはり別れが惜しいので」 

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メルト
「せっかく外の世界を見れるようになったんだもの
 意外と、スカっとするかもしれないわよ」
慈悲子
「そう……ですね。あなたが言うと不思議と説得力があります」
ジーク
「そういう事なら俺も構わない
 いい空の旅になるよう努力するよ」 

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エルト
「行っちゃった……か」
メルト
「けど死んだ訳じゃない」
メルト
「ただ先に帰っただけ
今度カルデアで会ったら話をしてみましょうか」
エルト
「そう、ですね。また女子会でも開きましょうか」

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藤乃
「ーー宝具『唯識・歪曲の魔眼』」 

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藤乃
「ーー真名開放。浅神の名においてこの力を使います」
藤乃
「この術式は過去の建造物をベースに造られし物
 『物』であるならば……生きていなくても壊せます」 

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藤乃
「では、今から監獄塔を壊します」
藤乃
「おそらく、私が出来るのはここまで
 ……それでも、ここでの戦いはとても楽しかったです」
復讐鬼
「楽しいと言うか。やはりお前は怪獣だな」
藤乃
「いいですね、怪獣。可愛いですし」 

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メルト
「ーーヴァリアシオン・パラディオン!」 

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復讐鬼
「さあ、お前達!俺達の勝利の為に!」
復讐鬼
「ーー悪(エドモン)を!殺せ!」
エルト
「メルトさん!」
メルト
「ええ!ワルツ・エトワール……これで、フィナーレよ!」 

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エルト
「ーー来い!"傲慢"の罪人……『アヴェンジャー』!」 

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復讐鬼
「ク……」
復讐鬼
「クハハハハハハハハハハハハッ!何だそれは!」
復讐鬼
「ーーならば何故俺と戦った!?
 はじめから壊せば、俺と戦う必要は無かっただろうに!」
エルト
「いいえ、戦う必要はありました!」 

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復讐鬼
「『俺達の勝利』だと……!?
 ただ一人しか送り出せないこの監獄塔で如何に勝つと!?」
エルト
「そんなもの決まってるじゃないですか!」
エルト
「そんなルールがあるならば……」 

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ジーク
「ーーこの戦いは『俺達の勝利』で終わらせるべきなのだから!」 

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ジーク
「あなたは俺達に勝たせるよう導いて来た!
 どんな風に言おうともそうして来た人だと知っている!」
ジーク
「あなたが殺された後にも道は切り開けるかもしれない……」
ジーク
「だけど俺は!そんな『あなたの勝利』を望まない!」 

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ジャネット
「だけどあなたはもう知っているのです!」
ジャネット
「ジーク君や藤乃さんの『復讐』を導いたあなたは
 『勝利』の味を知っているのだと誇るべきなのです!」
ジーク
「ああ、そうだ……!」 

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メルト
「……それにしても律儀に待ってくれるとはね
意外と空気読めるじゃない、アナタ」
復讐鬼
「女の嫉妬ほど怖いものは無いからな」
メルト
「あらそう?じゃあお望み通りにしてあげる」

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メルト
「……強引ね。少し歯が当たったわ」
エルト
「文句ゆーな。こっちだって予定が狂ったんですから」
メルト
「へぇ、私以外にするつもりってのはアレだけど
その順番を奪ったのは少し気分良いわね」

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エルト
「……大丈夫ですか?」
メルト
「全然。ブラックホールに飛び込んだのよ?
霊基が悲鳴をあげてて気が抜けたら消えちゃいそう」
エルト
「そう……だったら仕方ありませんね」

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ーーそれがもし光の速さに到達したならば?
ーーそれがもし重力帯に捕まらず突き抜けたとすれば?
ーーそして法則が『勝利』の一点へ加算されていくのであれば?

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