グレイ
「拙は……何よりも先に……
ロード・エルメロイⅡ世の、内弟子だから!」 

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エルト
「ーー私は、早く、
 清姫さんに会いたいです」 

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オリオン
「じゃあな、"自由な人(ルーサー)"エルトリス!
 そして、愛すべきカルデアの馬鹿野郎達!」
オリオン
「おまえたちは先に征け!
 星はいつもおまえたちを見守っている!」
オリオン
「ーー痛快な冒険をありがとうな!」 

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オリオン
「……まあアレだ、エルト。
 おまえが立ち上がってくれたから、ここまで来れた」
オリオン
「それはおまえの歩みそのもの、
 出会いや離別の繰り返しが生み出した必然」
オリオン
「そして月女神と恋してみせた運命」
オリオン
「それをもたらした歴史全てが誇らしい」 

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オリオン
「巴御前。次世代のトライスターとしての活躍を期待してるぞ」
トモエ
「はい。戴いた名と星に恥じぬよう頑張る所存です」
オリオン
「おう。頑張れ頑張れ!」 

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メルト
「ーーありがとう、エルト。
 アナタが私を壊(あい)してくれて」
メルト
「そして……この結末を見届けさせてくれて」 

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メルト
「つらくて……かなしくて……
 でも幸せで、誇らしくて……とても、綺麗で」
メルト
「それは多分……今の私じゃなかったら
 駄目だったの」
メルト
「駄目……だったのよ」
エルト
「……うん」 

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メルト
「完璧な存在である私が、誰かに縋って泣くなんて……」
メルト
「もう一人の私を、
 ……こんな気持ちで見送るなんて考えてもみなかった!」 

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メルト
「わかってる……わかってよ……!」
メルト
「『この私』が……!
 こんな姿見せるの、多分きっとはじめてなんだから!」 

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エルト
「終わったんですね」
メルト
「……ええ。
 月女神は撃ち落とされたわ」
メルト
「罪ではなく、罰でもなく、
 ……愛ゆえに月女神は滅んだの」
エルト
「……メルトさん?」 

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ーーもう、「夢」を見ても良いのよね? 

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それは『月女神』と愛し合った男の言葉。
それは『月女神』にあり得た憧憬。

しかし、彼が愛したのは汎人類史の『月女神』。
あそこにいるのは汎人類史の『月女神』。 

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オリオン
「おまえも、ああなるべきだったんだ」
オリオン
「傷つけて、傷つけられて、
 泣いたり、泣かされたり、」
オリオン
「……そして、
 互いを愛し合って、助け合うべきだったんだ」 

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身を引き裂くようなノイズが
かつて理解できないと共有を拒んだ情報が走る。

だけどこれが、ーーあれが、ーーそれが、ーーああ!
汎人類史の自分との決定的な違いだったのだと理解し、 

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ーーそれは何故か、とても『眩しく』見えた 

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『彼女』が、見上げている

『自分』が、空を見上げている

『自分でない自分』が、『誰か』と手を繋いで

『私』を、見上げていて…… 

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月女神
『どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?』

ーー自分がわからない
ーー結論が理解できない

理解できないと言えば、彼の行為も理解できない
なぜ、殺そうとするのか
なぜ、誓約を破ってでも戦おうとしたのか
なぜ、自分に矢を向けたのか

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それは月女神を失墜させる一撃。
全ての行動が間に合わないと、アルテミスは悟る。
迎撃も、回避も、何もかもが。

月女神
「『汝、星を穿つ黄金』ーー射出」

なのに、アルテミスは星間弾道砲撃を
撃ち返すことを選択した。 

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オリオン
「ーー俺も、一緒に落ちてやるから。」

愛と憐憫をもって放たれた言葉。 

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オリオン
「おまえは、俺以外の誰にも落とさせない。
 誰にもだ!!」 
オリオン
「だから、アルテミス。
 覚悟しろ。」

おまえのために
誰も傷つけたくないと願ったおまえを助けるために

オリオン
「俺は今から、おまえを傷つけるーー!」 

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