"強欲"
「彼女は……メルトリリスは
接触の一瞬にこちらの宝具の極点に飛び込んだ!」
"強欲"
「ーーまるで『最初からそうするつもりだった』かのように!」

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ジーク
「……く」
"憤怒"
「勝った……のですか?」
"強欲"
「……いいや、まだだ
この程度で彼らが終わる筈がない」

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『ーーこの一瞬で、決着が付く!』

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ジーク
「ーー令呪を以て我等に命じる!」
ジーク
「ーー我が名に恥じぬ勝利(ジーク)を『俺達』に!」

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エルト
「ーー令呪を一画、あなたに委ねます」
ジーク
「……良いのか?」
エルト
「ジャネットさんから貰ったものですし
その方が彼女も喜びますよ」
ジャネット
「んんんんんん!」
ジーク
「なるほど、じゃあ有難く使わせて貰う」

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エルト
「ジーク君」
ジーク
「ああ。負けるつもりはない
あなたがマスターなのだからな」
エルト
「そういうあなたも元マスター、でしょ?」
ジーク
「……そうだな。誰かに令呪を使った事は無いが」

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エルト
「メルセデスに頼れない私達に止める手段はなく
彼の宝具は私達を倒せる程に強力です」
エルト
「……『他の兵達を諸共に吹き飛ばしかねない』位、ね」

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"憤怒"
「力を貸してくれませんか?
今の私は彼女に勝ちたくて仕方ない」
"強欲"
「それは勿論。ほら、私は一応強欲の罪を戴いていますので」
"憤怒"
「……はじめて意見が一致した気がします
ルーラーらしくないやり取りですけど」
"強欲"
「さて、これは誰のせいでしょうね」

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"強欲"
「あちらの聖女は一枚上手でしたね」
"憤怒"
「……いいえ、彼女は自分を聖女と思っていませんよ」
"憤怒"
「あそこまで誰かに寄り添ってしまうものが
聖女ではある筈がありませんから」

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ジャネット
「ーー"神明栽決"による令呪の譲渡!」
ジャネット
「我が力はあなたと共に!私は……
 いいえ、私が!万難へと挑むあなたの助けとなりましょう!」 

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"憤怒"
「あなた、まさかーーッ!」
ジャネット
「ええ!ここは彼女の魔術回路の中であるのなら
 聖杯が無くとも、我が身を捧げる事でそれは可能です!」 

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ジャネット
「ーールーラーの権限を行使します!」 

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ジャネット
「……そう、自己満足でもよかったんです」
ジャネット
「結果は変わらない。しかし見出せるものはあるかもしれない」
ジャネット
「……そんな風に彼らに寄り添ってもよかったんです
それは本物でもない、偽物の私達にも出来た事なのだから」 

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メルト
「ーーこの手で掴んだものを、離さない
そんなあたりまえのような自己満足で私達は戦うのよ!」 

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復讐鬼
「……英霊が夢を語るか」
メルト
「ええ。願いを持って現れるのであれば、当然ね」
復讐鬼
「まやかしだとしてもか」
メルト
「そう切り捨てられないように大事に守るわ」 

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メルト
「ーーあなたがユメを運べる事を私は知っている
 そんな私の姿を見て飛び立ちなさい、フローレンス」 

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メルト
「……そうね、褒めているわ。これでもね」
メルト
「私は完璧だけど万能じゃない
 そして、私に出来ない事をあなたには出来る」

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メルト
「考え方が違うだけで何もかもが間違っていた事にはならないわ」
メルト
「私は自分が完璧な存在だけど、きまぐれに間違える事もある」
メルト
「あなたは融通はあまり効かないけれど
その分爆発力もあったわ」
慈悲子
「……褒められているのでしょうか?」 

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メルト
「ーーけれど、あなたはそれで良かったの」 

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メルト
「あなたは知らないかもしれないけれど私達相性最悪よ?」
メルト
「私は全てを犯す毒であなたはそれを取り除く看護婦
 考え方が根本的に違っていて」
メルト
「それが理由で戦った事もある位」 

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