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ミリィ「まぁそこは明日、実際に本人に逢って面接してみない事にゃ解らんよ。面接官は俺とホムラでやるから、彼女が訪ねてきたら知らせてくれ。即応するから」
小川「解った。トニーや翔太には、俺の方から話しとくよ」
小川「おぃおぃ、八十八夜って言ったら、この横浜界隈じゃ有名な女子高じゃねぇかよ! でもあそこは確か、EXM関連は勿論、機械工学とかに纏わる学科の類は無かったはずだ。それがなぜ、ウチみたいなブラック工業なんぞに……?」
ホムラ「ああ、そうだった……小川、一つ朗報だ。兼ねてからのお前の要望通り、ウチでも新たに社員を雇う事が決まったよ」
小川「なに、本当か!? 助かったぜぇ……これでハードワークからは解放されそうだよ! で、何人雇うんだ? 10人か? それとも……」
ホ「……一人だ」
小「……へっ?」
ホムラ「馬鹿野郎、ここは全員割り勘だ。ママ、餃子5皿と瓶ビールを2つ、あと、豚の生姜焼きも1つと、ご飯大盛りを1つ。あとは……」
ミリィ「俺はかに玉チャーハンを。減塩で」
大五郎「ワシもご飯大盛り、貰おうかな」
小川「俺も、ご飯大盛りと野菜炒めを下さい!」
ホムラ「アハハ……まぁまぁ。コイツが食いしん坊なのは今に始まった事じゃないのは、小川、お前が一番良く解ってるだろ? けどオサム、お前も少しは皆の分を残すって事をいい加減覚えろ。んで、お前が食った分は全て自分で払え。良いな?」
オサム「え~っ!? ホムラの奢りじゃないのか?」
オサム「痛てっ! だ、だってお前ら、話に夢中になってたから、良いのかなって思って……」
小川「んな訳あるかボケ! ったくよぉ~、テーブル全皿丸ごと食いやがって……」
その傍らで、話の輪に加わらず、黙々と食い続けている大食漢が一人。
オサム「……うん、美味い! やっぱママの作る肉餃子は、飯10杯でも足りねぇくらいに何個でも入っちまうよ~」
小川「なっ…オサムっ、てめぇ! なに勝手に全部食ってんだよ!?
小川「ふむ……けど、何の為に? 確かに川崎には、製鉄所やらコンビナートやらの各種工場が林立してる所があるから、それを狙うってんならまだ解るけど、今回襲われたのは駅周辺の市街地だぜ? あそこを襲うメリットなんて、連中からしても何もないはずじゃあ?」
ミリィ「って事は……」
ホムラ「ああ、間違いない。『アッチ・コイーダ』の奴等だな」
小川「ふむ……奴等がアラブ系の新興テロ組織ってのは聞いてるけど、そんな奴等がなんで日本なんて標的にしてんだ? 特に大きな理由なんて無ぇのに……」
小川「そ、そりゃまぁ……って、お前程節操無しじゃねぇ! もぅ俺は結婚して、そんな事からは足を洗ってんだよ!」
言い争う二人を、ミリィがその肩を叩いて収める。
ミリィ「はぃはぃそこまで。では市長、すみませんがお支払いの方を……基本料と諸経費、それから先程の瓦礫撤去のサービス料と……
民間人4「ありがと~!」
民間人5「凄いや! あんた達はこの街の英雄だよ!」
民間人6「助かりました~! ありがとう~!!」
この歓声に、ホムラは両肩の識別灯を点滅させる事で返した。小川もそれに倣う。
ホムラ「これもアフターサービスってやつだ。さ、やるぞ」
小川「しょうがねぇなぁ……」
と、2機が作業に掛からんと、廃墟と化した箇所へ向かおうとすると、足元から歓声と感謝の声が上がってきた。避難していた人々が次々と出てきて、ホムラと小川に手を振る。
そして、主を失った紫ポルタの身体をよく観察し、ほぼ無傷である事を確認したホムラは、ニヤリとほくそ笑んで、
ホムラ「よし。オサム、こちらもポルタを1機鹵獲した。回収を頼む」
オサム『あいよ。今日はツイてるねぇ~☆ 小川の方も、ロイロイを10機もとっ捕まえたみたいだ!』
小川「よっしゃ、コントロールしてる奴を殺ったか。オサム、無事な奴を指定ポイントに置いとくから、回収頼むわ!」
オサム・ジャンボ=阪東橋『あいよ。なるべく広い場所に置いてくれ!』
有斗慎之介は刀を左腰の鞘に納め、素手でロイロイ数体を引っ掴むと、川崎駅のロータリーへと集め始めた。
ミリアルド=高山『小川、そっちでも見えてるだろうが、その大通りとプラザ内にもロイロイ共が群がってる。ポルタの方はアイツに任せて、お前はそっちを片付けてくれ!』
小川「こちらHW01、了解っと。ちぇっ、俺にも美味しいところを残しといてくれよなぁ……おっ、来た来たっ☆」
小川「あン? 俺達ゃ地球軍じゃねぇぞ。川崎市長からの依頼で飛んできた者だ。それよりもあんた、SATなんだろ? だったら早く体勢を立て直して、住民達を助けてやんな!」
松本「あっ……りょ、了解!」
マックス・K=小川「おぃ、もぅ大丈夫だぜ。ここは危険だから、早く逃げな!」
スピーカーから響く小川の声で、自分達が彼に助けられた事を理解し、家族達は慌てて子供を抱きかかえながら、
父親「あ、ありがとう! 助かったよ!」
母親「は、はいっ! ありがとうございました!」