地元の少女に付きまとわれるエゼレッド。
「ねー、蛮族のお姉さん」
「お前、蛮族の意味わかってるんだよな…」
「あそこにザルツ一の喫茶店があります」
「で?」
「こんにちは〜」
少女、店に入る。
「おい、こらっ」

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ザルツ星宙域内に重武装のガトランティス船団が侵入。艦隊は警備隊に止められることもなく、悠然と惑星に近づく。
「ザドルの奴、ずいぶん偉そうですわね」女性指揮官が冷笑する。「我らの後ろ盾がなければ何もできないくせに」

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「お姉さん、迷子?」
「何だこのガキ? 馴れ馴れしい」地元の少女に声をかけられ、戸惑うエゼレッド。「いや、お姉さんは迷子じゃないぞ」
「何してるの?」
「骨董品屋を探してる」
「迷子だね!」
「迷子じゃないっ!」

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「戦争だ!」若者たちが騒いでいる。まるで前から待ち望んでいたかのように、彼らは声高にその言葉を叫ぶ。「ガミラスと戦争だ!」
そんな喧騒をよそに、シリルはお使いに市場へと向かう。
今では通りにガミラス人の姿はない。

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