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【棘の木】地獄釜と並ぶ地獄の代表的モチーフのひとつ。日本では刀葉林の名で知られる。国を問わず古くから描かれてきたモチーフであり、タイの地獄寺ではほとんどの寺院が棘の木を造形している。棘の木に登らされているのは邪婬の罪、ここでは浮気の罪を犯した亡者たちである。
ここの亡者たちは俗にいうグロテスクな様相をしている。赤く筋の入った筋肉や生々しい皮膚は見ているだけで気が滅入りそうだが、その造形色彩センスは秀逸である。#タイの地獄寺
地獄絵はどれも丁寧に描きこまれていた。どこか点描のような、なめらかな印象の描き方である。獄卒や亡者の身体と腕のバランスが不釣り合いで、少し違和感を覚える。#タイの地獄寺
この寺院の像は悍ましい造形のものが多い。『三界経』では人間に生まれ変わっても精神異常者として生きなければならない、という記述があるがそれを表しているのだろうか。兎にも角にも、見る者を不安な気持ちにさせる像である。#タイの地獄寺