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ホムラ「ああ。よろしく頼むぜ! ようこそ、ほむらワークスへ!!」
真奈美「はい! こちらこそ、よろしくお願い致しますっ!!」
ホムラと真奈美は、互いに笑顔で、ガッチリと握手を交わした。
その大きく熱いホムラの手に、真奈美は驚きつつも、よろしくとばかりに力強く握り返した。
真奈美「えっ? あ、は、はい……」
ホムラはミリィにアイコンタクトで、良いか?と問い、ミリィはそれに大きく頷いた。
ホムラ「……良いだろう。明日の1430時、もう一度ここに来い。その上でまず、色々説明をして、君に何をやって貰うかを決めよう!」
真奈美「えっ? そ、それじゃあ……」
ホムラ「痛ってぇな。どこだって良いだろ、別に……」
ミリィ「ったく……」
真奈美「???」
ホムラ(ふむ……パッと見、Fってところか……)
怪訝な表情の真奈美をよそに、少しニヤついていたホムラは、オホンと咳払いしてから、
ホムラ「……風間。いや、真奈美、と呼んで良いか?」
ふと、ホムラは立ち上がり、色々考える素振りを見せて真奈美に歩み寄る。その華奢な肩に手を置き、驚く彼女の眼差しを、サングラス越しに見つつ、
ホムラ「……良い眼をしている。度胸も良い(視線を真奈美の胸元にさり気なく向けて)……良い感じだ!」
ミリィ「おぃ! 何が『良い感じ』なんだ?」
真奈美「……それからですね、私がEXMのパイロットになろうって思ったのは。戦うだけでなく、人型である故に、被害を受けた人々を助ける事が出来る力を持っている……扱うパイロット次第ではありますけれど、EXMにそんな魅力を個人的に感じてます」
ホムラ「ふむ……」
ホムラ「いや…驚いてたんだよ。君のような可愛い女の子が、まさかそこまでド真剣に、自身の今後に対する決意と覚悟を持って、ウチに来てEXMパイロットにしてくれ、って志願してきた事に、な……」
ミリィ「ああ、俺も驚いた。そこまで強固に考えてるのには、何か理由でも? そんな感じだが……」
ホムラ「それは即ち、何でも屋として自分も働いてみたい……と、そういう意味として受け取っても差し支え無いか?」
真奈美「……はい」
ミリィ「なら、そのHJアルトに、誰が乗ってたか解るかぃ?」
真奈美「ええ、ホームラン社長……ですよね?」
ホムラ「That’s Light! ま、そこまで知ってるんなら、変に隠す必要も無ぇな。ま、つまりはこういう事だろう? 君は人を助ける仕事の一環として、EXMのパイロットをウチでやろうと思った。
ホムラ「ほぅ……なかなか立派な先生に仕込まれたようだな。なら、ある程度関連の知識はあると思って良いかな?」
真奈美「え、ええ、まぁ……」
真奈美の苦笑に、ホムラも頷く。そして、真顔になって、
ホムラ「んじゃ、早速始めるとしよう……履歴書を見させて貰ったけど、君はあの私立八十八夜女学園を卒業したばかりなんだってな?」
真奈美「はい」
ホムラ「よく来てくれた。私がこのほむらワークスの社長・ホームラン・ケン=ヘッドウェルだ」
ミリィ「同じく、副社長兼経理部長のミリアルド=高山だ。ヨロシク」
真奈美「はい、よろしくお願いします!」
いずれも先程の写真に載っていた人物……その威風堂々とした雰囲気に、真奈美はゴクリと息を飲む。
ホムラ「お待たせ。君が風間真奈美君……だな?」
真奈美「は、はい、そうです! よろしくお願い致します!」
ホムラ「うむ。ま、掛けてくれ」
カウボーイ男に促され、一同は向かい合って着席する。
あれこれ試行錯誤しているところへ、ドアをノックする音。
ホムラ「ん? どうぞ~」
トニー「ホムラ、例の面接希望の風間ってコが来たよ」
ホムラ「おっと、もぅそんな時間か……了解だ。応接室に通して、お茶でも淹れてやってくれ」
トニー「解った」
ホムラ「ああ、そうだった……小川、一つ朗報だ。兼ねてからのお前の要望通り、ウチでも新たに社員を雇う事が決まったよ」
小川「なに、本当か!? 助かったぜぇ……これでハードワークからは解放されそうだよ! で、何人雇うんだ? 10人か? それとも……」
ホ「……一人だ」
小「……へっ?」
ホムラ「馬鹿野郎、ここは全員割り勘だ。ママ、餃子5皿と瓶ビールを2つ、あと、豚の生姜焼きも1つと、ご飯大盛りを1つ。あとは……」
ミリィ「俺はかに玉チャーハンを。減塩で」
大五郎「ワシもご飯大盛り、貰おうかな」
小川「俺も、ご飯大盛りと野菜炒めを下さい!」
ホムラ「アハハ……まぁまぁ。コイツが食いしん坊なのは今に始まった事じゃないのは、小川、お前が一番良く解ってるだろ? けどオサム、お前も少しは皆の分を残すって事をいい加減覚えろ。んで、お前が食った分は全て自分で払え。良いな?」
オサム「え~っ!? ホムラの奢りじゃないのか?」
ミリィ「って事は……」
ホムラ「ああ、間違いない。『アッチ・コイーダ』の奴等だな」
小川「ふむ……奴等がアラブ系の新興テロ組織ってのは聞いてるけど、そんな奴等がなんで日本なんて標的にしてんだ? 特に大きな理由なんて無ぇのに……」
ミリィ「ま、そこは転売ヤー達の影響もあるから、仕方ないな……ウチ等が独自で作ったオリジナルパーツも、3星軍事協定でイレギュラー認定されちゃって、使いたくても使えねぇし……」
ホムラ「うむ……そこさえ無ければ、我々も動き易いんだけれどね……
ミリィ「よろしくお願い致します」
ホムラ「それじゃあ、また何かありましたら、我々ほむらワークスを、是非に! ではまた!」
最後はピースサインでキメ、ホムラ達は立ち去った。
直後、市長はその異様な緊迫感から解放されたかのように、大きくため息を零して座り込む。
ホムラ「これもアフターサービスってやつだ。さ、やるぞ」
小川「しょうがねぇなぁ……」
と、2機が作業に掛からんと、廃墟と化した箇所へ向かおうとすると、足元から歓声と感謝の声が上がってきた。避難していた人々が次々と出てきて、ホムラと小川に手を振る。