ハヤカワ文庫FTの2ケタ台から4冊。萩尾望都、中山星香、天野喜孝、めるへんめーかー。まだメルヘン系も多かった中で、ハイファンタジーやらなにやらバリエーション豊富によくぞ集めたって感じのラインナップです。タニス・リーはド定番。

3 4


少女マンガのキャラの描写表現を大きく変えたと評される、おおやちきは80年代頃からイラストに活動の軸足を移します。インパクトが大きかったのは『スターダンス』。背が高すぎて地上では活躍の場が無かったダンサーが無重量空間で本領を発揮するファーストコンタクトもの。

6 9


連休の棚卸し。今回は萩尾望都イラストで3冊。萩尾望都の表紙イラストがつくだけで、作品としての格が2つか3つ上がる気分です。少なくとも起用する側に作品への自信が無いと依頼できませんって。

8 13


当時は周囲のみんなが夢中で読んでいた『ロードス島戦記』と『風の大陸』。どちらも88年。なろう系ウェブ小説が台頭してくるまで、このあたりの系統が日本のファンタジーのスタンダードだったんだよね。スレイヤーズはオンリーワン。この頃はまだディードの目付きが悪かったんだ。

6 9


『はじまりの町がはじまらない』はネット小説でも見かける「ゲームのNPCが本物の人間みたいに意思を持った」タイプの話。ただし、珍しいのは徹頭徹尾、自我が目覚めたNPC視点で語られる点。話がいつの間にか主人公の知らないところで暴走するのもカタストロフ小説的で良い。

13 29


異世界スローライフものの王道、『異世界のんびり農家』も13巻。類似作にありがちな主人公がチートを誇示しての慢心とか野心とかがないので本当に「のんびり」。そしてそれだけだと話に緩急がつかなくなるのだけれど、主人公に代わって周囲が右往左往してバランスをとってるのだ。

0 1


13年から連載開始の『ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた』もついに11巻! なろうの異世界転移もののひな型となった作品の1つですが、年1よりやや早い刊行ペースで今回はヒラギス奪回戦。月給25万じゃ割に合わないと思わずぼやく激戦です。

1 5


コバルト文庫のアドベンチャー『天気晴朗なれど波高し。』02年。作家志望で船乗りはなりたくないけど家が代々海軍提督を輩出する名門で、なりゆきで士官候補生になった冴えない少年の冒険譚。1巻が乗り組んだ三等艦で艦長殺害と叛乱が起こる士官候補生篇。2巻が五等海尉として乗

7 20


SNSでコミック版を知って読んで「面白い!」とコミック購入してウェブ版を読んで「面白い!」と書籍を購入。連載はカクヨム、『厄災の申し子と聖女の迷宮』19年。神様の戯れでクラスごと異世界召喚され、迷宮攻略に放り込まれるのだけれど仲間はずれにされた双子の少女が現地人

2 5


人間不信の青年投資家がなぜか突然パンツ一枚で魔物ばかりの異世界に放り出される『救いをこの手に』 15年が面白かったのに、2巻が出ないままウェブデータも消えていて涙。やはり面白いと思ったものはデータで確保しとかなきゃいかんのだ。『アルカナ・オンライン』もそうだね。

3 6


財テク好きな会社員が日本を護る超能力者集団に取り込まれ、高貴な幼女をスパイやテロリストから守って戦う異能剣戟『高貴な幼女の護りかた』17年。特殊能力に覚醒した事による強さより、ビジネスマンとして培ってきたスキルの方が効果的に威力を発揮しているというあたりがツボ。

1 3


オンデマンドで割高だけれど『召喚社畜と魔法の豪邸2』も購入。社畜がポジティブに生き残るためのノウハウがたっぷり詰まった異世界スローライフで、龍神様の怒りを買ったり、代官と交渉して温泉利権に手を出したりするあたりまで。面白いけど本が(物理的に)重いのだけが難点。

1 2


納期間近のデスマーチの最中に異世界に飛ばされたプログラマー5人が、そこでまた迫る納期や仕様変更に振り回される『召喚社畜と魔法の豪邸』、オンデマンド版で刊行されたので購入。ここの出版社は小説でもレシピ本でも使う紙が同じなんだよなー。上質紙使ってよ……

2 6


友人たちと3人異世界に飛ばされ、冒険しながら帰還の方法を探した主人公もついに諦め、街の何でも屋をやってのんべんだらりとスローライフという『フリーライフ』12年。13年にソフトカバー、17年に文庫化。異世界でチート能力で勇者の真似事したけれど、今はダメ男……という、

3 4


過労で死んだ多治見の製陶会社の社長が幕末に転生する『陶都物語』16年。もう海外との競争に負け、取引先に買い叩かれるのはまっぴらごめんと、技術も流行も世界より一足早く取り入れていこうという転生系ビジネス小説。夫婦で大好き、波瀾万丈の一代記。

5 10


魔族の脅威から世界を救う為に召喚されてしまったのは、侍でも忍者でもなく噺家だった……ところから始まる『異世界落語』16年。日本の落語を異世界の文化に合わせてどう翻案するかの苦労が山場で、それが世界にどう影響を与えていくかが見所。ウェブ版の方が噺の流れがスッキリ。

0 3


『ドラゴンは寂しいと死んでしまいます』16年。傭兵アッシュは、顔は殺人鬼のように怖い巨漢だけど、本当は畑仕事とお菓子作りの生活に憧れている多感な17歳。彼と小さなドラゴンに周囲が右往左往して国が滅びかねない大惨事が連発して自業自得に陥るスローライフ・ファンタジー。

1 3


スマホのゲームアプリをダウンロードしたらリアルな街に徘徊している悪魔を認識する力と戦う力を与えられてしまった公務員のアフター話『デーモンルーラー』16年。運営のあやふやな基準に性描写が引っかかって小説家になろうからカクヨムに移行。書籍化の際に女性キャラの出番を前

3 4

ヤンデレミリオタ妹とミリオタ兄が異世界で戦争だ!
終始敵の伸び切った補給線や士気を的確に破壊し続けるスタイルは、ある意味で時代の最前線かもしれない「ミリオタJK妹!」

1 3


信長の兄やら弟やら庶子やら一族すべて転生ものになっているかの如くですが、『信長の弟 織田信行として生きて候』16年もその1つ。既刊3巻で手堅くまとめてますが、ウェブ版でいうと第2部まで。このあと第4部で佐藤大輔でも描かなかった波瀾万丈な大坂夏の陣を経て完結。

2 2