○月○日
今日から日記を付けようと思う。
慣れない仕事で毎日くたくた。

* * * * *

——夢を見た。
森の中を歩く夢。
知らないはずなのに、どこか懐かしい。
三日月が優しくあたりを照らしていた。


5 26

アナタ命になる前に触れてしまったのよ、世界樹の種に——。
ラーレの言葉が頭をよぎった

「助けル、今度は絶対ニ」
彼女がジェムの原石に触れると、髪を逆立たせバチバチと放電し始めた

「使っちゃダメだよ…」
「約束大事だケド…でモ、あなたも守りたいイ!」

6 20

耳鳴りがし本を取り出すと、文字が自動で書き足された
「要塞の章…?」

全てのページが埋まり本から眩い光が放たれる
「種が戻ろうとしテいる…」

胸が裂ける様な痛み
刹那、光が絡み付き私を宙に吊り上げた

「だめダ!」
セレスが泣き出しそうな表情で見上げた

5 18

フウと名乗った彼女は、慌てて日時と場所を尋ねた。

「ニホン!また来れるなんて。前にも飛ばされたことあります」

「飛ばされた?」

「あたし、時々他の世界に引っ張られてしまうんです」

えへへと笑うや否や、彼女は顔を青くして叫ぶ

「落とし物しちゃった!」

5 32

化粧室には香が焚かれており、花の匂いが充満している。

私が鏡台の前に座ると、膝の上にファリンが飛び乗った。

「姐姐〜。髪キレイにして♪」
機嫌が戻ったのか甘えた様にクシを手渡してくる。

私は丁寧に、髪を鋤いた。
「お姉ちゃん優しいから大好き♡」

5 40


名無しで孤独の魔女、モモちゃんとそのお友達(動いて喋るぬいぐるみ)

3 8

「これをあげる」
ヨナはタロットを差し出した。

「審判のカード。あなたは大きな選択に迫られる」

「私に、できるかな…」
漠然と不安がのしかかる

「何を選んだって、あなたの物語よ」

私の手をとり、彼女は微笑む。
「こっちにきて。今日はお祭りの日なの」

8 21

「あなた……。変わった星巡りなのね」

彼女のアメジストの様な瞳に一筋の光が流れた。
(今のは、星…?)

「私はヨナ。あなたとはもう1度会う気がするわ」
彼女がそう言うと、猫が一声鳴いた。

気づくと私は、路地裏で立っていた。
──猫は、もう居なかった。

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〜第4話 深海の約束〜
どこまでも続く海の空。

「生命の始まりの場所。沢山の感情や、思いが揺蕩っているの。特にココはね」

「ルフィリカは、陸には行きたいと思わない?」
「よかったら、私の家にも遊びに来てほしいな」

彼女は戸惑っているようだった。

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「ココは救いを求めて来たもの達の安息の地。海域を荒らすものは誰であろうと容赦致しません」

彼女が杖を一振りすると、たちまち渦潮が現れる。

「待ってください!私は……」
弁解の猶予もなく海流に飲み込まれた。

薄れる意識の中、白い竜が私に巻きついた。

4 22

孤独の魔女
model
special thanks

Team YODA in 阿蘇

ポツンとした枯れ木で撮りたいとリクエストして撮らせていただいた写真。めちゃくちゃお気に入り☺️

SIGMA 14mm F1.8 DG HSM Art
/35mm F1.4 DG HSM Art
KANI Premium LR MC SOFT 0.9

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【再掲】孤独の魔女と少女の物語を描いた百合漫画「孤独な魔女に花束を」がWEBで公開
https://t.co/TroKTxGyU1

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縁がありまして朔彌さん【 】宅の子を依頼という形で描かせていただきました。ブクマ、評価、コメントなどいただけると嬉しいです。

氷と薔薇と孤独の魔女 | 字消@お仕事募集中 https://t.co/YglJQSH367

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