≪旋毛≫
≪海津国≫の海獺
普段は海面でのどかに暮らしているが、獣王軍の侵攻を受けて尖兵として活躍する
仲間たちと共に軍船の底に穴を空け、海に投げ出された兵士たちに群がり石で殴り殺していく

15 49


≪大楯≫
≪海津国≫の大将軍の鯱
その采配によって獣王の軍船を悉く沈没させ、船団を率いていた≪鱶削≫を海中深くに引きずり込み仕留める

19 66


≪螺梦≫
肉として供給される≪穂似隷≫として≪文福屋≫に買われた羊の少女
≪文福屋≫を襲撃した≪因幡≫によって助け出される
≪大黒屋≫で奉公人となり、≪因幡≫の帰りを待つ

17 37


≪朽緋≫
石火矢部隊≪国砕衆≫副頭領の大山猫
狙撃の名手で、一〇〇間先の的も撃ち抜く腕を持つ
≪饕悦≫軍に一部隊を率いて従軍し反乱軍を蹂躙するが、≪懸巣≫によって都の火薬を潰されたために補給が得られなくなってしまう

16 47


≪卑遺≫
≪宿世≫を襲った刺客の蛇の女
≪幣≫が≪宿世≫の信用を得るために雇った無宿人であり、思惑通り返り討ちにされる

15 50


≪地覡≫
王宮呪禁師の狒々
呪禁衆の右筆を担っており、膨大な量の書物の内容も記憶している
頻繁に出入りする≪風覡≫に頼られている
≪文福屋≫の女衒を利用し、大勢の側室を囲っている

13 36


≪竜胆≫
年若い足軽の女猟豹
≪凍華≫に憧れている
図抜けた俊敏さで、力に勝る男衆をも翻弄する

14 51


≪町≫
女流戯作者の子守熊
黄表紙「茸山筍里合戦」で一躍人気作家となる
人付き合いが大嫌いで、触れられただけで体調を崩すほど

11 44


≪野俾≫
一部の貴族のために肉として供給される≪穂似隷≫だった雉
救い出してくれた≪吉美津姫≫への恩返しのために力を振るう
帝都に入った途端に接触してきた≪彦衛門≫を警戒する

12 38


≪左導≫
≪嗅爪組≫に所属している鼬
小柄だが獰猛さは≪弔≫が手を焼くほどである
体型を活かし、どんな狭所にも潜り込める

15 35


≪叉焚≫
≪的慮≫の属する組の衛士小頭の紫羚
≪的慮≫と≪月喰≫に利用され、宮中からの脱走の手助けをしてしまう
その咎により本来は処刑される処だったが、大失態を演じた≪凍華≫の処分との兼ね合いにより命拾いする

15 43


≪梵彗≫
検非違使の短尾猫
都に潜伏する反乱分子を炙り出すべく手を回している
勅令で都の警護を担うことになった≪凍華≫配下の足軽たちも己の部下の如く扱うため、快く思われていない

11 38


≪粢≫
≪嗅爪組≫に所属する蝙蝠
他の蝙蝠と違って大柄なために潜入はできないため、夜間の物見や偵察を務めることが多い
飛行するため、常に≪巌南斐≫に装備の更なる軽量化を要求し続けて辟易させている

10 34


≪石榴≫
≪饕悦≫に仕える軍配者の女梟
手練手管に長け、≪饕悦≫を思うがままに動かしている
上昇志向が強く、大昇格した≪凍華≫を酷く嫌っている

14 32


≪鎖砂禮≫
反乱軍に組する袋熊
臆病なために一度は獣王軍に従っていたが、≪温羅≫の治世を見かねて公然と非難した代償で喉を裂かれた
奇跡的に息を吹き返すも、罅割れた唸り声しか出せなくなった

11 40


≪孟魎≫
≪魔嶺≫が使役する私兵団≪亡土≫の頭の鬼大蜥蜴
表向きは≪凱満≫の依頼を受けた硬鱗種の精鋭の一人として、≪温羅≫とその一族の暗殺のために≪魘魅≫と共に王宮に侵入する
事が済めば≪凱満≫も始末する段取りであった

10 29


≪扁頗≫
帝都の地下に掘り巡らされた≪影街≫で口入屋をしている絹毛鼠
依怙贔屓しない采配ぶりで、牢人たちから慕われている
仕事柄事情通であり、≪影街≫だけでなく帝都の貴人の内情なども広く知っている
≪縫衣≫の奉公先も彼が世話した

9 39


≪土師岐≫
石火矢部隊≪国砕衆≫の和猪
耐火仕様の纏布に弾薬や弾袋を各種縫い付けている
鼻がとても利く
一党の汚名をそそぐため、≪東雲≫・≪卦灘≫と共に≪月喰≫たちの追っ手になる

14 35


≪追儺≫
反乱軍の中核になっている象
帝の時代には左大臣であった
帝都外に脱出の最中で牙を折られ頭部に傷を負う
≪吉美津姫≫の生存を知り、保護しようと手を回す

10 31


≪閇歩≫
帝都の地下に掘り巡らされた≪影街≫で、水路の不浄物除去をしている鎧蜥蜴
その実情は≪魔嶺≫の指示により≪影街≫に硬鱗種たちを次々と招き入れている張本人で、地下での発言力を高めようと画策する

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