言葉遊びの歌だから、情景としては暗いのに、なんとなくコミカルな印象がある。
この間たまたま「いいね! 光源氏くん」を見たせいで、強風のとき平安貴族は、真っ先に烏帽子の心配をしたんじゃないか…と思ってしまう。

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男性が女性の訪問を待っている歌? と思いきや、「素性法師=男性が、女性の気持ちになって詠んだ歌」とのことだ。
女性の歌人は、こういう歌をどう思っていたんだろう。「男性なのに、なかなかわかってるわね!」なのか、「あーあ、なーんもわかってねーなあ!」なのか。

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中勘助「銀の匙」の中で、伯母さんが主人公の「私」に覚えさせていた歌として覚えている。
掛詞を現代語訳するとき、どうしても「〇〇だけにね」と訳したくなってしまうんだけど、これをやると一気に格調が失われる。
待つと聞いたならすぐ帰ります…そう、松だけにね!

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天皇が手ずから若菜を摘みに行くって…この光孝天皇、めちゃめちゃ良い人じゃないか!?
お供の人が教えてあげたのかなー、
「あ、それは食べられない草で…そうそう、その隣の草なら摘んで大丈夫でございます!」
とかって。情景を想像すると微笑ましい。

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河原左大臣=源融 ということを知らなかった。
光源氏のモデルだった説があるそうなので、きっと色恋に積極的だった人なんだろう…と思ってこの歌を読むと、「ああなるほど」という感じもする。

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「波」の線が1本足りなかった…。
恋心のたとえとして「淵」というのはやや暗いような気がするんだけど、一途さというか、浮わっついていない感じを出すには、淵くらいが妥当なのかな。一般的な平安人が、それほど一途だったかどうかはさておき…。

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10日目=1/10が終わった!
いつも【字→絵】の順で一発書きなので、字がまあまあうまく書けると「やばい…絵で絶対失敗できない…」と緊張する。ドキドキ。

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これ、女性なら誰しも人生で一度は感じることだろうから、現代の女性もガンガン引用して良い歌だと思う。
「最近、急に白髪ふえちゃって~」
「ああ、ながめせし間にね~」
みたいに使えそうではないか。

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なぜかは忘れたけど、小さい頃、百人一首でいちばん最初に覚えたのがこの歌。
長じて意味を知ったら、安倍仲麿が気の毒で胸を打たれた。

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