Karte:55 Stradivarius
ストラディバリウスはバイオリンの名器。クラッシックファン手塚らしい感動の一編。使い慣れた道具は、芸術家にとって体の一部。BJも手術道具を機内に置いてくるべきでなかったとモロゾフに指摘され、患者を救えなかった後悔とその意味をかみしめる。

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Karte:42 The Coin Locker Baby
親の愛に恵まれずぐれたスケ番少女が、コインロッカーの中で見つけた赤ちゃんの世話をするうちに変わっていく。愛情を注ぐ対象を見つける事で、少女がやさしい素顔を取り戻していく過程を丁寧に描いた。最後赤ちゃんの無事を喜ぶ少女だった。

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Karte:39 A Patlent Who Believes In Herbel Medicines And Detests A Surgery

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Karte:37 Siamese Twins
手塚先生は珍しい症例を医学的な知識を土台に独特の物語に仕上げている。BJが切り離す手術を行ったシャム双子のジャンの2つの脳は相談して行動を決めていた。「ぼくたち、実験動物じゃないよ」と叫ぶ場面は、ショッキング‼︎

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Karte:23 A Kidnapping
誘拐犯が、ピノコの命と引き替えにBJに患者を見捨てろと要求。どう乗り切るかより、犯人の要求をはねつけたのを聞き、怒ったピノコだが、手術失敗で群衆から非難のBJには優しい言葉をかける。ピノコはBJの真意を知り甘えるたったひとりの理解者なのだ。

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Karte:19 LeafBuds
サボテンが少年に寄生…サボテンに心があるという説は最近広く知られるようになった。植物に何かに感応する力があると言われている。弟を病気と決めつける兄をBJが叱る所は他人と違いのある人を、病気や外見のせいにし遠ざける世の中の風潮へ批判ととれる。

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Karte:18 Twice Dead
メンツ優先社会への痛烈な批判…メンツのため助け請うゲーブル医師。警察の威信のため、蘇生手術強行のハリー警部。メンツのため命が翻弄される。医者は何を信じて治療すればいいのか。それは医者と患者の信頼関係だけだ、というオチが救い。

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Karte:16 Pinole Is Adopted
自分の腹膜炎手術を鏡を見ながらする天才BJを描き、鉗子不足で死の危機に直面し人間として弱音のBJも描く。その危機をピノコが救う展開。ピノコ登場時は、人間らしいBJの話という構図が明確に。そしてこの話からピノコはBJの助手として活躍。

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Karte:11 Super Deer
実験台になった動物の悲劇…動物を人間の都合で怪物に仕立て、それに復讐される可能性は大いにある。自然破壊や行き過ぎの科学文明への警鐘を鳴らし続けた手塚氏ならではの作品

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Karte:07 The Pirate’s Arm
ガス壊疽で腕の切断は、手塚自身の旧制中学での水虫の一種に感染した経験からで、この時、医学の道を考えた。この作品から、手塚本人が平凡な町医者役で登場。名脇役だ。

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