深川鼠 ふかがわねずみ


184色め。とても薄い藍染の色々。江戸時代、度々幕府から派手な色を禁止された庶民たちの間では、灰色や茶色などの渋い色を身に付けざるを得ず。その中で流行を作ったのは"粋"な深川の繁華街の芸者や若衆だったといいます。

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今回は準伝説風で
モチーフは麒麟
日本の伝統色縛りでやっていく
三○になるのは確定w
そーいえば麒麟って英語にしたらキリンと一緒なんかな?
 

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玉蜀黍色 とうもろこしいろ


183色め。トウモロコシの実のような赤みのある淡い黄色なんだけれど、恥ずかしながら漢字でこう書くと初めて知りました。コロンブスが南米から持ち帰ったトウモロコシは、1世紀で世界を半周し安土桃山時代に長崎に伝来したそうです🌽

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白緑 びゃくろく


181色め。マカライト(孔雀石)を砕いて使った色の中で、特に粒子が細かく淡く白みの強いいろ。奈良時代の昔から仏像や仏画に使われた古い色だそうです。

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エレファントスキン elephant skin


19色め。象の肌の色の様な灰色。ゾウの仲間は世界中に生息していたけれど、人による乱獲によりアフリカやアジアを除いて絶滅してしまった。その後何万年も経ってアフリカから持ち込まれたゾウに驚き、色名にしてしまうのだから皮肉な話だ。

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パンプキン pumpkin


18色め。カボチャの実のような、赤みの強い黄色🎃カボチャの原産はアメリカ大陸で、1万年前には栽培されていたそう。日本へは戦国時代、ポルトガルからカンボジア経由で大分の大名、大友宗麟に献上された時に伝来したそうな。

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ブーゲンビリア bougainvillaea


17色め。トロピカルなイメージのブーゲンビリアの花のような、鮮やかで赤味の強いピンク色。18世紀にフランスの探検家、バーゲンヴィルさんがブラジルで見つけたそう。この人フランス人で初めて世界一周航行をした人なんだそうだ。

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牡丹色 ぼたんいろ


177色め。ボタンの花びらのような、赤みの強いピンク色。色名としては古く平安時代からあったけれど、明治時代に爆発的に流行したらしい。ちょうど寒牡丹の季節ですね。

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プラム plum


16色め。熟しきったプラムの実のような、鮮やかな紫色。プラムはスモモやアンズ、ウメなんかと大まかには同じ種類になるらしい。私が大好きなとある映画に"It is a very plum…pium"という印象的な台詞がありました。

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バーミリオン vermilion


Vermilionは硫化水銀の英名で、つまりところ朱色、日本でいう辰砂を使った顔料の色。少し緑みの強い淡い赤色のことを指します。人類がこの顔料を使った最古の記録は約1万年前で、トルコにある石器時代の遺跡だそうです。

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赤丹 あかに


174色め。硫化水銀が結晶化した辰砂で染めた赤色のひとつ。もしくは花札の松、桜、梅と赤い短尺が描かれた札。色としては少し緑色が強い。日本でも辰砂を使った顔料の歴史はとても古く、古墳の内壁や棺の内側にも使われた。

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テールグリーン teal green


Teal自体が青緑を指す色ですが、元々はコガモの呼称。マガモなどの頭の様な、発色の良い鮮やかな緑色です。和名は鴨の羽色。色名としては割と新しい色のようです。渡鳥のマガモは北半球どこでも私たちの目を楽しませてくれます。

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白菫色 しろすみれいろ


171色め。春から初夏にかけて日本中の高原で花をつけるシロバナスミレの花びらの、とても薄く淡い白に近い紫色。元々高貴な色である紫色ですが、深い色と明るい色では全く印象が違いますね。

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シャトルーズグリーン
chartreuse green


まさか自分の大好きなリキュールが、色名としても使われているとは。フランスの歴史ある薬草酒、シャルトリューズの緑色。香草系のお酒なので日本ではとてもマイナーですが、向こうの養命酒みたいなもんです。

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本歌と日本の伝統色

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水浅葱 みずあさぎ


170色め。浅葱色よりも明るく淡い青緑いろ。藍染は薄くなるほど緑色の成分が発色に出る。別名をのぞき色、甕のぞきとする文献もあることから、水面を除いた時の浅葱色という意味なのかも。

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浅縹 あさはなだ


168色め。露草染めや藍染の色を指す縹色はいくつかか紹介しましたが、その濃淡の中で薄めに染めた色のひとつが浅縹。奈良時代の法律、養老律令では一番下の階位の人が身に付ける色が浅縹。

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ムーングレイ moon gray


少しだけ青みの強い淡い灰色。英語圏の色名はグレー系、寒色が多い気がします。日本より緯度が高いヨーロッパ、特に雨がちなイギリスでは原色より淡い色、褪せた色が多いのかもしれない。そして光り輝く月の色をグレイで表現するのも、不思議な感覚。

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鼠色 ねずみいろ


167色め。その名の通りネズミの体のような色で、灰色全般を指す。室町〜江戸時代にかけて生まれた色名。染物としてはクヌギや樫などを粉状にしたものと、鉄の錆と酢で作った媒染液を使う。

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