静治「ああ、そうだ。後は、メモリの詳細な分析をしてくれる人材が居ると有難いが」

優奈「それなら、私達から有理沙博士に声を掛けておきます」

勇奈「ま、あの人なら確実に飛び付くだろうさ」

アミクス〈私達でDSイレギュライズメモリのデータを収集して、有理沙博士に分析してもらいましょう〉

0 1

望「(自分の”闇”と向き合わなきゃいけないのは、誰だって同じ…か)」

優奈「望くん?」

望「…ちょっと、考えさせられるものがあって」

勇奈「ああ、何となく分かるよ。自分の闇と向き合うのは、誰だって嫌なもんだ」

「それが誰かに植え付けられたものであれ、自分が抱えているものであれ…ね」

0 1

優奈「リアルにも作用する”炎”…!?」

勇奈「…成る程。あたしの感覚は間違いじゃなかったか……あの時、強い”憎悪”が刀から漏れ出ていたからね」

望「話を聞いた感じ、千菊さんでも制御が出来てないんですよね…?」

勇奈「あんたも、かなりドス黒い何かを持ち合わせてるみたいだね」

0 1

優奈「”あの力”…?」

勇奈「ああ、優奈は気付いてなかったか」

「あたしが暴走した戦い…ゼクロス先生がやられそうになった時、ヤバい感じがしてたよ。千菊さんの刀から」

望「そもそも…敢えて操られて戦うなんて、千菊さん自身が納得出来ないんじゃないですか?」

0 1

はい、😅設定だけBLな絵‼
6人組のお話で、シンクタンク所属の学校が舞台です。主人公はこの子達ではありません😓
いずれ全員お届けできれば…
因みに優奈君は名前に似合わず、一番性格が曲がっていますw

1 15

静治「何か、上手いやりようがあるって事だな?」

優奈「私達も…”イレギュライザー鎮静化”の力がありますから、影響は少なく済むと思います」

勇奈「多分、望よりは上手くやれるでしょ」

望「僕は、駄目なのか…」

勇奈「だって、望はあたし達のものだし。赤の他人は見なくていいよ」

0 1

静治「はぁ……おたくらは、同意が無くても首を突っ込むタイプだろ」

静治がこれ見よがしに溜め息を吐いてから、小さく頷く。

「腕前は知ってるし、当てにさせてもらうよ。よろしく頼む」

優奈「私達もお手伝いします」

勇奈「これだけの規模、いつ飛び火してもおかしくないしね」

望「そうだな」

0 1

静治「こっちは、伊烏警視長がイレギュライザーへの対応を見直してる所だ。今までの様な強制捜査は出来ない」

「運営の方は…そっちが詳しいんじゃない?」

優奈「勇矢さん達も気付いてはいるんですけど、G5課の解散騒動で体制の見直しに追われてますね…」

勇奈「当面は監視に留めるってさ」

0 1

静治「観客を見てみな。これが拡大分析画像だ」

静治が拡大分析画像を表示して、観客の素肌を指差す。そこには、パラサイトコネクターが焼き付いていた。

優奈「これって…!」

勇奈「…観客全員がイレギュライザー?百人以上いるけど」

0 2

静治「まぁ、確実にカラクリがあるよね。こんなイレギュライザーばかり集まるライブなんてさ」

「…で、これだけの規模と強制力を発揮するカラクリには、一つだけ心当たりがある」

望「…!」

優奈「まさか、DSイレギュライズメモリ…!?」

勇奈「レヴァイアが作った7つのメモリ…その内の6つ目か」

0 1

優奈「あ、はい!〈ペルシュ〉にも、またいらして下さいね!」

勇奈「それじゃあ、また何処かで」

望「預かった物は、必ず有理沙博士にお渡しします。ありがとうございます、プロフェッサー」

0 1

望「…分かりました、お預かりします」

勇奈「あたし達の引っ越しが終わったら、有理沙博士に連絡を入れようか」

優奈「そうだね。マスターさんにも話しておけば確実かな」

0 1

望「こんにちは、龍牙さん。本郷さんも」

静治「ああ、救出作戦の時の…。何をやっているかって言うと、俺は特殊な事件の捜査。少年達は、ここに居合わせただけだ」

勇奈「あたしと優奈は新居で同棲する事になったから、色々と買い出しをね。望は荷物持ち」

0 1

望「千菊さん、雛菊さんも。こんにちは」

静治「お?何時ぞやの侍さんか。今日は特殊な事件の捜査中でね。少年達には、偶然居合わせたついでって事で色々と聞いてるのさ」

優奈「特殊な事件…?」

静治「そう。ここ最近、BNDDオンラインの中で起きている…犯罪とは言えない奇妙な”事件”だ」

0 1

望「は、はい…」

優奈「う~…」

勇奈「あのさぁ…何時まで私に抱きついてるの?」

優奈「だって~…!」

望「あの…すいませんでした、優奈さん」

優奈「ひうぅ…」

静治「やれやれ…そんじゃ、俺はおさらばさせてもらうぞー…っと」

静治が踵を返し、煙草を吹かしながら去って行く。

0 1

勇奈「…ありがとう。素直にそうさせてもらうよ」

優奈「そっか…それじゃあ、落ち着いたら招待するからね!」

望「BNDDオンラインの方でも、また会いましょう」

0 1

静治「あ、恥ずかしい所って自覚はあるのね。…いや尚の事タチ悪いよ、おたくら」

勇奈「優奈?おーい、優奈ー?」

優奈「………(ぷしゅー)」

勇奈「…駄目だこりゃ」

望「優奈さん(ぽんぽん、と軽く肩を叩く)」

勇奈「あ」

優奈「ひゃあああっ!?」

望「あ…すいません、優奈さん」

0 1

勇奈「大丈夫だよ。望が居るし、あたしも力仕事は得意なんだ」

望「はいはい、頑張りますよ」

優奈「荷物を運び終わったら、皆で〈ペルシュ〉のアップルパイ食べようね。ホールで買ってあるから、レオさんとユナさんも食べませんか?」

0 1

静治「はぁ…一人色々と悩んでたのが馬鹿らしくなってくるなぁ、全く…」

望「何か、すいません…」

静治「ホント気を付けろよー?誰かに見られた挙げ句、笑い話の種にされても知らないからな?」

優奈「………(ぷしゅー)」

勇奈「あー…優奈には刺激が強すぎたか」

0 1

優奈「~ッ…!?」

勇奈「へぇ…やるじゃない。あたし達もやってみる?」

望「…流石に、見せ付ける勇気は無いよ…」

勇奈「あたし達だけなら、良いんだ?」

静治「はいはい、やるなとは言わないけどさ。時と場所と場合ってのは弁えるべきだと思うぞ、少年少女ー?」

0 1