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こんな本入りました。№088『はじめまして現代川柳』
“現代川柳”への扉を開いてみませんか?江戸時代の『誹風柳多留』から始まった伝統川柳から進化を遂げてきた現代川柳の、その源流から次世代の活躍が期待される作家までを紹介する一冊です。川柳のイメージが少し変わるかもしれません。#川柳 

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今回は、ポエム画像を作りました。
  

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【March hare sings】
月の皮を剥いて
ひとくち頬張れば
スペイシーなレモンカード
瞳またたく

剥いた皮は
太陽に晒して
短冊に切って
ムーンピールといきましょう

チョコをかけて
月のない夜の
寂しく嬉しい
アルコールのお供にしましょう

詩:石川葉()

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『再会』

あの時の胸の痛み

自覚出来なくて

貴方と再会した事で

閉ざした感情が

溢れてくる

もう止められない

自分の奥にある

本当の気持ち

今伝えたら

貴方を苦しめる

傷付けてしまう

あの時を

巻き戻して

編集する事が出来たなら

後悔しなかったのに



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今回は、手書きポエムを書きました。
  

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【March hare sings】
滴る黄昏を嗅いで
体の内側は海になる
背中に生えてくるものを
嬉しく
また
疎ましく思い
やさしく撫ぜて
影の夜に眠る
やがてくる
眠らないはばたきのために

詩:石川葉()

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「竜」

奥州にその人ありと
謳われた英雄

伊達政宗

幼い頃から
大好きだった

東日本大震災後
妹を連れて

青葉城址
円通院
瑞鳳殿

縁の地を訪ねた

今でも
倒れそうな時

貴方の姿を
思い出す

どんな困難にも
打ち勝つ竜

そんな
貴方の姿を…

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【March hare sings】
夜の反物
明日の天気予想図を睨み
なるべく齟齬のない箇所を切り取る
それでも星の位置はずれるので
見る人の少ない夜を求める
流星は嬉しい
鳥の渡りも嬉しい
仕立てられた着物の中で
雁は鳴くという
過去は虚像ではないとあらためて思う

詩:石川葉()

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「花びら」

僕らは
桜の木に咲く
1枚の花びら

現実 事故 病気

様々な
風に吹かれて
散ってゆく

順番待ちもせず…

やがては
天に舞い
地に落ちる

そんな定めの
悲しき花びら

けれど
咲いても
散っても
美しい…

僕らは死にゆく
1枚片の花びら


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【時】
この世に完璧はない。

そのときそのときに

ベストがあるだけ。

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今回は、ポエム画像を作りました。
  

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【March hare sings】
生きていた頃の記憶が
なつくように
わたしにまとわりつく

それは感情のように
深海の生き物のように発光する

たわいもない思い出が
まるで映画のよう

天使や怪異が人に憧れるのは
このきらめきを見るせいかもしれない

詩:石川葉()

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今回は、ポエム画像を作りました。
  

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