「光ってて速いものが好きでしょう?」遠回りして渡る歩道橋

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新しい世界にいない君のためつくる六千万個の風鈴/吉岡太朗「六千万個の風鈴」『ひだりききの機械』  

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青天井の鼬ごっこよ階段の踊り場で歌う少女の眩しさ

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成熟は一方通行だよ きみの二度と生えないうぶげが好きだ

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指先で星座を繋ぐ白鳥になれずに煌めく星をすくって

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トリッキーな図の解説はうわのそら幾何学模様の雪が降りそう


絵:IMOO(

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地獄でも人は恋に堕ちるだろう天国なんかイカレチマッタ


絵:IMOO(

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第九回
野ざらしで吹きっさらしの肺である戦って勝つために生まれた/服部真里子「行け広野へと」『短歌研究』2013年9月号

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「この中は安全地帯ねどんなこと言っても他人の言葉になるから」

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きみはそう真実よりも真実味を愛するような化け物だった

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電飾をジャングルジムに巻きつけて輝く丘でお別れしよう

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難しいゲームはやめてシンプルな恋をしようよテトリスみたいな

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おれたちは違反速度で駆け抜けた。それが教習コースと知らずに

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さかさまの洗面器からざぱーんと水。さようなら今日のできごと /岡野大嗣

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クリスマスツリーを燃やして金色の星が落ちたら君に渡そう

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わたしすぐに死ねって思うし口にするから川をみにゆかなくちゃ /東直子

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火をひとつくれ そのあかりそのくるしさでずっと夜更けの森にいるから
/小林朗人「終点」『一角』#短歌版深夜の真剣お絵描き60分一本勝負

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