薄闇の風呂場の横に
 来てみれば
  一人遊びのみーの春かな

9 60

高速の車まばらな
 パーキング
  襟かき寄せど東風強き午後

9 52

日没の前の光の
 風呂場こそ
  春近き日のこれぞ極楽

8 50

百均で買ひ帰りたる
 タイマーを
  振ればガシャガシャ鳴りて候

とはいえタイマーとしてはちゃんと働いていますので・・

8 55

水仙と海とあいつと
 坂道と
  思い出多き芝居一幕

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8 54

なやかやと争い多き
 世の中を
  丸く治める寒雀かな

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10 65

しばらくの旅より帰り
 メール受け
  開けをり日脚伸ぶを感じつ

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14 61

世は狂い想定外が
 常となり
  雪女さん風邪引きにけり

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14 77

風花を目で追いをれば
 来し方が
  脳裏去来の寒の午後かな

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10 72

寒に入れど猫に丸まる
 こたつなし
  こたつ求めて猫はさまよう

(絵は3秒でかわります)

19 90

雑炊は「雑」というのが
 みそならば
  チーズ納豆ツナ缶入れる

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11 49

くしゃみして今更ながら
 俺は今
  生きているなと気づく朝かな

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13 76

目を凝らせ池の氷の
 隙間から
  ライブ狐の嫁入り見える

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15 69

冬ざれの野に残された
 転轍の
  レバーに聞きぬ残りたるわけ

17 64

いろいろと美味いものなら
 あるけれど
  安くて美味いは湯豆腐だけだ

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11 60

バリバリと霜踏みながら
 帰ったね
  持ち直したとわかったあの夜

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13 56

時雨虹消えゆく空を
 巣へ急ぐ
  鳥たちの群れ年の瀬近し

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14 57

石蕗の花風呂場の脇の
 薄闇に
  抗い咲ける日の暮れのこと

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13 60

後ろにも自動ブレーキ
 欲しいよね
  前しか見ない猫あとじさり

18 74

白々と冬の月浮く
 夕空を
  見つつ帰れば寺の鐘鳴る

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13 63