どうか、どうか、私のだいすきな友達が、大切な人達が、無事に帰れますように。

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『その名前をお前が呼ぶなよ』
と冷たい声が反響する。
その場が一瞬で凍りついたかのように固まる。

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胸騒ぎ、嫌な予感、寒気。

咄嗟に、大判は叫んだ。
「みんな危な──ッ!」

『想像』

「──え?」
その瞬間、反応が遅れて、どすんと腹部に激痛がはしった。

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ラリィがゆっくりと口を開いた。
「……………皆さんと帰るために一か八か、賭けをしてみます。上手くいくか、分かりませんが」
ラリィはナイフとフォークを握る。
大判は声を出さずに目線のみで返事をする。
「……………………真掬、どうか、見ててくださいね」

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『貴方達の冒険はここで終わった!』

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「……………………………………そっか」

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「とりあえず少し考えさせろ、頭痛くて考えがまとまらん」
ルベルはため息混じりに発言した。

その瞬間、村人達はピタリと野次をとめた。

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白い服の方は野次の一つ一つに舌を出して威嚇している。

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黒い服の方は怯えているのか、何も言わずにいる。

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双子は手をかたく繋いだまま真ん中へ歩いていく。

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これが、「能力」なんだなぁって。

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姉妹の「あい」は儚く、そして魔法で出来ている。

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ルベルは嫌そうに頭をかいて発言した。
「…………こいつは男だ。ほら、平らだからよく見ろ。あとは声が少し高いだけだしな。」と雑めにフォローを入れる。
悲しそうな目線がルベルを見ているがルベルはそっと無視をした。

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「見てこれ。なんかじゃんけんみたいだから、バンバンとどっちがパーを先に出すか勝負しようって言ってたの!」
とゴソゴソと景品を取り出します
「……でもやっぱり腕あるから形違うし…うん、まだ…まだきっとある……うん……(?)」

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「初めましてじゃなくてレシアだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

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痛みでヘリアの意識は朦朧としている。
ああ、やばい、色々とこれ死ぬやつだ。みはくんに怒られるし、心配されて泣いてしまう。
ゆっくりと撃たれる前にヘリアは意識を手放し、倒れてしまった。
ゆっくり変身が溶けていく。
ゆっくり少しずつだが血が外へ流れていく。

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「……知っている、何もかも最初からな」

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