//=time() ?>
「おや、カイさん…後ろに控えている方々は一体…?」
トビアスが疑問を投げ掛ける
「皆さん、動かないで下さい…軍上層部からの命令によりスパイ容疑がある人物の捕縛命令が下されました」
「え…?」
カイから告げられた言葉に司令部にいた面々がざわつく
先のアルゴス同盟のスパイの件であろう
「それよりトビアスさん、あんたの部下の方は?」
ルクレツァの事を訪ねるグレイソン
無言でトビアスが司令部の片隅に視線を向ける
「………。」
「ルクレツァさん…」
意気消沈するルクレツァ、それに寄り添う同僚のラリーがどう声を掛けようか戸惑っていた
「暫くはそっとしてあげたい所ですね」
「お疲れ様ですグレイソンさん」
トビアスがグレイソンに飲み物を渡す
「どうも…」
渡された飲み物を口にし一息つく
「申し訳ありません、辛い役割を任せてしまって…」
トビアスが謝罪する
「なに、気にしなさんな」
指揮官としての言を示す大役と言う名の貧乏くじ、それを引いたグレイソン
「ええ…私よ…『木偶』のルクレツァ…」
『そのあだ名…本当に貴女なのね…』
二人の会話、二人にしか解らないだろう会話が始まる
『ルクレツァ…君は…彼女を知っているのですか?』
トビアスがルクレツァに訪ねる
「はい…彼女はエアリス…『盲目』のエアリスと言われた…私の友人です…」
「ルクレツァ⁉️何故彼女があそこに⁉️」
先の戦闘で中破し後退していると言う話を聞いていたトビアスが驚く
『ごめんなさい❗ルクレツァさん、どうしても止めに行くって…それで‼️』
ラリーが制止を振り切り現場へ向かったことを明かす
「まずい…ルクレツァ‼️下がりなさい‼️」
トビアスが吠える
「おい、冗談だろ⁉️」
グレイソンが目を見開く
「まさかコロニーごと心中する気とは…」
これまでのリーダーとは違う気性に驚くトビアス
「このコロニーが破壊されれば食糧類の供給の2割が失われる計算です…」
ダソスが失われた場合の損失を冷静に分析するカイ
#30MM
#引用RT15回以上で敵リーダー機撃破
【トビアス】
農業系スペースコロニー【ダソス】を占領するアルゴス同盟のリーダー機が現れました
敵はステルス能力と強力なレールガンを装備しているようですので最大の一撃を貰わないよう御注意ください
何か罠があるかもしれません
油断しないで下さい❗ https://t.co/rfReQQFHUO
トビアスが続けて話をする
「ただ過去の事例を上げるなら…指揮官が実はテログループの首魁だったり陣営が保有する秘密回線を無断で使用してきたりしてますので通信ジャックはまだ序の口かと…」
「グレイソン…有志連合という組織は本当に大丈夫なのか?」
「ええ、まぁ…有志達の活躍もあるので…」
「ここのスタッフは優秀な方ばかりですからね、彼等が言うのなら間違いないかと」
トビアスの折り紙つきが出される
「ま、待ってください❗その結果を信じるなら…」
「有志連合内部にスパイがいる…という可能性が出てくるわけだ」
ローレンツが最大の可能性を提示する
司令部がざわつく
「何…?」
加熱する二人のやり取りを遮る様にトビアスの言葉が響く
「連合及び監理局のセキュリティーに異常はありませんでした…少なくとも『外部からのハッキング』の痕跡は無かったとの事です」
トビアスが調査結果を報告する
「それは確かなのかね?」
ローレンツは確認する
トビアスが頷く
「幸いメインコンピューターへの侵食は回避できましたが…本復旧までには時間がかかる見込みです」
復旧活動の指揮を臨時で請け負うカイ
「有志達に細心の注意を払うよう厳命した方が良さそうですね」
今後の対策を兼ねた指導をトビアスが提案する
「酷い有り様だな全く…」
悪態をつくローレンツ
@AyaCsda 「………ダメですね」
ミリアの変わりにトビアスが受け付ける
「かなり特殊なプログラムが使用されているみたいですね」
データの解析を行うメンバー達が慌てだす
「違法に取得したデータを読み込むと安全装置が働いて『全ての端末をデリートする』機構が働くみたいです」
司令部が騒然となる
『あのEXMは、電子戦に秀でた機体です…あのEXMによって多数の連合の無人機が乗っ取られ、暴走させられたりしました』
トビアスが説明を行う
「機械を乗っ取って尖兵として使役させる厄介者って訳ですかか…」
相手のEXMの特徴を把握したジェーンはさらに不機嫌な顔をしていた
「オルガ…ヴァシリッサ⁉️」
リーダー機のパイロットの名を聞いた瞬間、ミリアが驚愕の声を上げる
「知ってるのですか、ミリアさん?」
トビアスがミリアに訪ねる
「地球連合軍のEXMパイロットです❗レオン=エルドリッジと同じくMIAで行方不明になっていた人です‼️」
「なんだって⁉️」
「が、外部からの通信ですか⁉️」
突然の事にラリーも驚く
『気をつけて下さい❗どうやら発信源はラリーさん、貴女達のいる場所の近くです‼️』
トビアスの通信に一気に現場が騒ぎ出す
「この近くって⁉️」
「何処⁉️姿を見せなさい❗」
左右を見渡し警戒を強める
『言われなくとも、見せてやるよ』
「……取り敢えず、次の作戦が結構するまで有志の皆さんには待機していただきましょう」
トビアスが剣呑な空気に一石を投じる
「そうですね、こんな空気の中での次の作戦なんて絶対失敗するに違いありませんし‼️」
見事に石どころか爆弾投げ込むジェーンの一言で司令部の空気が更に悪くなった
「別に揚げ足を取る訳じゃないですが、連合と監理局の揉め事ってのが気になるな…」
グレイソンが反応する
「納品するEXM、ですか…」
これまでの戦いを思い出すトビアス
「アルゴス同盟が使役する無人機は、監理局が連合に納品する予定だったEXMを流用しているしているそうです」
「………。」
「ふざけている訳ではありませんよ~?私の名前はジェーン・ドゥ(名無しの女)なのですから?」
「きゃああああ⁉️」
突然背後からの奇襲にミリアは悲鳴を上げる
「やっぱりか…」
グレイソンが頭を抱える
「相変わらずのようで…」
トビアスは肩をすくめて呟いた
「いやちょっと待て、最後の方かなり不穏な話が出なかったか⁉️」
バイロン指揮官グレイソンがツッコミを入れる
「彼女、ですか…」
現マクシオン指揮官(連合監視下)のトビアスが誰かを察する
「何ですか(自称)って❗マクシオンはふざけているのですか⁉️」
真面目な性格のミリアは怒った
「行方不明になっていた連合パイロット、ベーゼン派絡みのバイロン兵、コロニー監理局の将軍様…関係がさっぱり見えんな」
「そしてその中にはマクシオンも絡んでいる…」
補足するトビアス
「…理由はどうあれ幾多の経歴をもつ者達がアルゴス同盟に参加している、それが判明している情報です」